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167/366 ノイズを愛する〜『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで〜
こんばんは。
今日も書いて行こうと思います。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、読了しました!
色々とメディアでも賑わっていて、著者の三宅さんの
『人生を狂わす名著50』もめちゃくちゃ面白かったので
読みたくて仕方がなかった本だったのでワクワクしてました!
読んだ結果として・・・
めちゃくちゃ面白かった!!
読書ができなく理由を現時点で起きていることだけでなく、歴史的背景やその背景の背景の日本や世界の思惑、労働と絡めて
読書や読書から得られる教養・修養の変遷を書いていて、
納得感がたっぷりの本だった。
面白かったのは
ノイズという概念だ。
現代において、ノイズということを極端になくす考えがある。
自分に大事なこと、必要なことだけを求めて調べる。
それがインターネットの情報革命が生み出したこと、
また、仕事や諸々により時間が限られたからこそファスト教養や要約本が生まれた。
自分が知りたいこと以外のことはノイズ=必要ではないものとして除去し、最低限を知る世の中になった。
だからこそ、読書という自分が知りたい情報以外の情報に溢れたノイズに溢れたものに触れることが極端に減っている、ということだった。
(自分なりの解釈になっているので本書とは少し違っているかもしれない)
確かに今はリタゲやアルゴリズムによって知りたい情報がフィルタリングして出てくる。
ユーチューブやインスタ、TikTokなどのSNS等で情報収集する世の中になり、情報が狭窄化していく。
いうなればノイズがない心地の良い状態になってしまう。
さらには人間は自己解釈や自分本位で考えがち、メタ認知がどうしても苦手でそのノイズのないものに慣れてしまう。
慣れてしまうとそこから飛び出すことが難しい、人は変化を嫌うから。
ただ、自分はここ最近読書していて、このノイズがとても心地よいって思うようになりました!
本書でも書いていますが、ノイズ=自分から遠く離れた文脈に触れること、
と書いてましたが、まさしくこの自分外の知らない世界を知ることができることが何よりも面白いと思うんですよね。
そのためには労働に身を置きすぎない、半身でいるという思想を提言していましたが、まさしくそうだなって思います。
仕事に浸透しすぎていたらこんなことはできない。。。
余裕が生まれないので。
ただ、半身でいることで自分の思想や思考や諸々が膨らんで総じて半身の労働にもいい影響があると思うんですよね。
だからこそ、ノイズを愛すること、自分外のことを知る勇気や余裕を持つべきだし、持ったらもっと楽しくなる、
それを今ちょうど実感していたからこそ、この本は自分には非常に面白く辛くなく前向きに受け止めれたんではないかと思います。
いや〜面白かった。
これはまた読み返した本になりました。
読書は本当に出会いがあって面白い。
まさに新しいドアを開いてくれるもの。
ああ面白かった^^