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会社のために尽くす意味は、たぶん0.1ミリもない話

まじめな人ほどハマリがちだけど、会社のために一生けんめい仕事をがんばるのはムダだと個人的には思う。

かくいう僕自身が「ドまじめHSP歴35年」。かつて都会のサラリーマンとして猛烈に働き、結果うつになって退職した経験がある。

勤めていた当時のある日。
仕事が忙しすぎてパンク寸前のなか、上層部から「会社の業務マニュアルを作ってくれ」と指示された。

とても勤務時間内では終わらず、土日のプライベートの時間を削ってまで何日もかけて業務マニュアルを作成。「やっとできた・・!」と燃え尽きて、いざ完成物を上司に提出したら「はい、OK」と一言で終わり。

こういう、めっちゃがんばったのに全然評価も感謝もされてない「肩すかし」のような出来事。まじめで頑張り屋な会社員の人なら、きっと誰しも経験があると思う。

猛烈に働いたぶん、会社に吸収されるだけ。

上司や役員など会社の上層部は、猛烈にがんばって働いて会社に貢献してくれる社員を見て、「こいつはやるなぁ。もっと給料上げてあげよう」なんて思っていない。

むしろ

「あ、勤務時間外にうちの会社の業務やってくれてる。ラッキー!やらしとこ」

と思っている。
ただそれを態度で見せないだけ。

こちらが身を粉にして働いて、自分の貴重な自由時間・労力を消費してまでがんばって出した成果は、文字どおり「会社の養分」として静かに吸収される。

労をねぎらうとか、自己犠牲して組織に尽くした社員への敬意や報酬なんてのも、まずない。

あとに残るのは「むなしさ」だけ。
会社のためにいくらがんばっても、報われないし最終的に自分が損するだけ。これは間違いないと経験上つよく思う。偏ってるかもしれないけど。

ただ、かといって会社の仕事をサボろうとかいう話じゃありません。そんなことしたら窓際族になるだけなので・・。

かつての僕のように消耗しているまじめなサラリーマンの方々にお伝えしたいのは、

「会社の仕事は、あくまで自分のためにがんばろう」

ということです。

会社が上から目線で命令してくる業務。
会社で経験する理不尽や、人間関係の悩み。

それらはすべて、自分自身の成長とかスキルアップとか、社会経験の蓄積とか、そういう「自分の利益」のために経験するものだと位置づけるべきです。

会社のために自己犠牲なんて、ダメ絶対。

すこし乱暴な言い方をすれば「自分のために会社を利用してやろう」ということです。

実際、会社ではいろんな経験ができます。
基本のビジネスマナーをはじめ、電話応対のスキル、取引先との付き合い方、値段交渉のしかた、業界・職種の知識。会社組織がどんなシステムで動いてるかの知見。うざい上司の上手いあしらい方。

このどれもが、実際にその環境であるていど働かないと学べない。

だから会社で働く時間はすべて、会社のためなんかじゃなく、自分がいろんな経験・スキルを身につけて将来に役立てるためだ。上司のためでも、雇用主のためでもない。自分のためだ。

そう考えて働くのが正解じゃないでしょうか。

タイトルのとおり、会社のために働く意味は、たぶん0.1ミリもありません。だから会社を利用しましょう。

「ふだんお世話になってる会社を利用するだなんて・・」と抵抗を感じるかもしれませんが、気にする必要はありません。そこはドライに考えていいと思います。

どうせ会社も僕ら (とくに、まじめで誠実な人) を利用してくるんです。「こいつは俺の言うこと素直に聞きそうだからいいだけ使ってやろ」と腹の底で考えてます。

そうやってあれこれ利用し、こちらの大切な時間をタダで奪い取ろうとしてくる相手に気をつかったり、必要以上に配慮したりする必要はないです。

どうせその会社を辞めたらあっさり縁が切れるんです。その程度の「薄い関係」です。少なくとも僕はそうでした。

だから、雇用契約でつながっている間、こちらも会社を120%利用し尽くしてやりましょう。

すべては自分自身のため。
まじめな人が損しないための、大切な世渡り術の一つです。

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