会社の激務でうつになった僕がナマケモノに学んだ「減速する生き方」
4カ月ほど前まで都会でサラリーマンとして働いてました。仕事でメンタルを病み、医者に「うつ病」と診断されて退職。
原因は、つねに大量の仕事に追われる不安・周囲との競争を強いられる息苦しさに耐えられなかったからです。
休職中にいちど地元に帰り、静養していたときのこと。知人に「動物園に行こう」と誘われ、しぶしぶ行ってみました。
そこで、生まれて初めてリアルで見た動物がいました。ナマケモノです。
それまでテレビとか、図鑑くらいでしか見たことなかったナマケモノ。
いざ本物を見たら「ほんとに微動だにしないんだな・・」と思ってつい頭をなでてしまいました。(笑)
昔、ひろゆきさんの本を読んでいたとき。
ナマケモノについて書かれてた文章を読んで、
「ナマケモノみたいにエネルギーを使いすぎずに生きる姿勢って、自分みたいな真面目でがんばりすぎる人には必要なのかもなー」
とボンヤリ考えたことがあります。
当時行った動物園で本物のナマケモノを見たあと、かつて読んだ本の内容と、会社でうつになった経験がすべてつながったのを感じました。
思えば自分はそれまで「社会の価値基準」に合わせて生きていたせいか、自分が心の底では望んでいない方向に走っていた気がします。
上記のように。
職場のストレスフルな人間関係のなか、「会社組織」という枠のなかで評価されるため必死に働く。その結果、精神をすり減らし、うつになった。
じゃあ、生き方を変える必要があるんじゃないか。
無職になって、ダラダラ生きてたいとかじゃありません。むしろ働きたいです。
「仕事を通じて人に喜んでもらうのって本当に嬉しい」と感じたことはたくさんあります。自分の職業に情熱・使命感をもって働いてる人のドキュメンタリー番組とかを観ると、心を揺さぶられます。
ただ、かつて都会で息苦しさを感じながら働いてたときのように、売上や成果を追い求め、息つくヒマなくPCをカタカタやり続ける働き方は、自分のような繊細なタイプにはあまり合わないんじゃないかと。
もう少し、減速して生きてみるのもいいんじゃないか。
この競争社会のなかで、高い給料や肩書きのために、つねに何かに追い立てられて冷や汗しながら働くことよりも。
たとえ年収が低くてもいい。
まわりにどう思われもいい。
世間の価値基準にとらわれず、「自分にとって本当に心地よいと思える働き方・幸せだと思える生き方」を探そうと、行動を起こしてみてもいいんじゃないか。
あの眠たそうなナマケモノが、そんなことを教えてくれた気がします。
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