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リワーク日記137 仕事で「どうしたい?」って聞かないでほしい。

少し前に残業しない宣言したのに、この残業祭りは一体どういうことでしょうか?いきなり沸騰したかのように業務が激増しました。というのも、12月決算のクライアントが今年度の予算を使い切るべく、急にあれやこれやと思いつきで案件を創出し始めためです。しかも中には、無理のありすぎるスケジュールに気づいたためか途中で「やっぱいいですぅ」と引っ込める始末。タダ働きなのに残業時間だけが積み増される罰ゲームです。しまいには、夕方から出張に出発という非人道的な「働き方改革」を強いられて今週のクライマックスを迎えたのでした。出発時間おかしいだろ。会社は晩飯のピザ代くらいよこせ。

さて、11月20日はピザの日でしたね。毎年この日を楽しみにしているという方も多いと思いますが、皆さんはどんなピザを召し上がりましたか?私はマルゲリータでした。野菜に乳製品に穀物。とても健康的です!

昨年は買ってきたピザを職場のデスクで食べていたら「おいおい、職場でピザかよ」みたいな視線が若干あったのですが、今年はいくら私が職場中にピザの匂いを充満させながら盛大にピザに食らいついていても誰も驚いていませんでした。そんなもんですよね。一度この人はそういう人なのだと認識されたら、うるさいことは言われないものです。人間は案外何でも受け入れてしまうのです。だから人の目など気にせず自由にしたいことをしているのが良いです。

とはいっても、どうしたいかと聞かれても困ることもあります。それは仕事のことです。仕事で上司や先輩から「で、お前はどうしたい?」とか聞かれることってありますよね?率直に言って迷惑な質問です。そもそも仕事なんてやりたいものではないので、「こうしたい」なんて思う対象ではないのです。どうしたいも何も、今すぐ帰宅してネットフリックス観たいという答えにしかなりません。でもそれは却下だとわかっているので言いませんが、希望がないためまともに答えられた試しがありません。

よく仕事論で「主体性」が問題になることがあります。曰く、主体性を持たず仕事をするのはダメな奴で、主体性を持って仕事をするのがデキる奴で、両者の成長スピードは段違いだと。この「主体性」というものを炙り出す最適な質問が、「お前はどうしたい?」に他なりません。

この質問に対して目をキラキラ輝かせて「私はこうしたいです!」とクリアに答えて上司や先輩を唸らせられる人は、グングン仕事で成長して全社で一番の成績を叩き出して昇進スピードも早く結婚も子育ても上手にこなせて休日の趣味も充実してインスタでもキラキラしていてフォロワー数も多くて人脈も大きく広がってたまたまパーティーに来ていた初対面の有能そうなビジネスパーソンと意気投合して退職してその人と共同でベンチャー企業を立ち上げてネクタイやめてジャケパンスタイルでコーヒーカップ片手に天板にシール貼ったmacbookで仕事して持ち前の前向きなキャラクターでどんどん周囲を巻き込んであっという間に会社を成長させてホームページに腕を組んで微笑む写真を載せてXで崇高な仕事論を語ってフォロワー数を稼いで意見が合わなくなった共同経営者を追い出して巨額の報酬を手にして新卒採用を始めて入社してきた新入社員に「お前はどうしたい?」って質問して若者たちを困らせてついでに「有給休暇は権利じゃない。死ぬ気で働かない奴に休みはやらない」って口を滑らせてネットで炎上して慌てて弁護士と協議して全くキラキラしていない退屈な釈明文書を発表してそれでも批判が止まなくて取引打ち切りが激増して見切りをつけた社員がどんどん退職して離婚して一人ぼっちになって「俺は結局何がしたかったんだろう?」って最初の質問に戻って体育座りしながらじっと自問自答するんでしょうね、きっと。

せめてメンタルダウンしないように頑張ってもらいたいものです。

仕事における主体性とは、働かせたい側にとってのみ都合の良い概念です。ある事業において何をどの手順でどのように動かしてどのような成果を得るかを隅々まで計画し社員に具体的に指示するのは会社の役割です。それを社員の「主体性」に丸投げすべきではありません。もしそれを社員にやらせるならその分の権限と報酬を与えるべきです。

相応しい報酬も受け取っていない私が主体性を持って働くことは一切ありません。誰に何と言われようとも、です。私が主体性を持って動くのは、私自身の使命のために限られるでしょう。愛する猫たちのためなら良いですが、たかだか雇用契約を結んでいるという一点だけで繋がっているにすぎない株式会社のためなんてあり得ないです。仕事では指示がなければ動きません。指示を出す役割をサボり責任回避するだけの上役たちの代わりに業務代行して責任まで負う気はありません。

でもそれで職場の周囲やクライアントに迷惑がかかったら?と思う人もいるでしょう。それは雇われているだけの労働者が考えることではなく、経営側が考えるべきことです。それが経営の役割です。労働者はあくまで自分の労働内容・労働量とその対価のバランスを考えていれば良いのです。この20年ほどで労働者にも「経営目線」備えることを要求する風潮が強まりましたが、賃金をカットしつつ経営を代行させようなどそんな虫の良い話はありません。結果、いまの日本の衰退ですのでこの試みは惨敗だとしか言いようがありません。センスないですねぇ。ただでさえサイコパスな経営者を甘やかしたところで労働者の生活が向上するわけないんです。

そういうわけで私は仕事からは距離を置いて生きていきます。あくまで言われたことだけをやり、賃金の引き上げを要求し続けます。労働ごときにエネルギーを削ることはしません。もっと自分がまっすぐ素直な状態でいられるもののためにエネルギーは使います。全力でピザを味わうのもそう。全力で猫を可愛がるのもそうです。皆さんもぜひお仕事無理しないようにしてください。

今日はここまでです。ピザ大好き!という方はスキとフォローをお願いします!次回も楽しみにしていてください。

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