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リワーク日記108 のんびり屋でどんくさくてマルチタスク苦手だから会社勤めには苦労する

今週は倒れそうになりました。問題が見過ごされていることが発覚して、その対処に走り回りました。他部署の人たちも怒り心頭で私にクレームを入れてきました。いやいや、それじゃあ私がこの問題に気が付かなければ良かったとでも言うのでしょうか?その方が大きな問題なんですけど。まあ、ここまで準備してきた話が全部やり直しになったのですから怒るのももっともではあります。一度準備完了した花嫁衣装を全部脱いでやっぱり別の衣装に着直せと言われたらそりゃ怒りますよね、しかも5分後に挙式開始というタイミングで。でも、いい加減、問題を発見して申告した人を厄介者扱いする風潮はやめませんかねぇ?そうやって企業の隠蔽体質って形成されていくものなのではないのですか?

周囲を泥沼に引きずりこみながらもどうにか問題解決に道筋をつけることができましたが、その処理のために必要とされた瞬発力と持久力は私の能力を超えていました。そして悪いことに同じタイミングで他に7つも「急ぎの仕事」が飛び込んできてしまったために容量オーバーとなり全く対応しきれず、業務が噴水のように麗しく漏れて飛び出していました。おまけにこんな時に他部署の室長様が「このやり方はあまり良くない」とか茶々入れてきて噴水に花火を添えてくれました。「他にやり方はありません」と低い声で一言返して電話を切りました。ああ疲れた。

今週は本当に精神的にも危険を感じました。こういうのが続いてしまうと「うつ再発」の文字が頭に浮かんでしまいます。これから繁忙期に突入しますので注意が必要です。

もともと私はのんびり屋で鈍臭くてマルチタスクが苦手です。とても苦手。仕事のこういう局面は本当に苦手。わずか2日間で2ヶ月分の業務をやり直す罰ゲームと並行して7つの急用を処理しつつ他部署からの言いがかりを相手にするなんて不可能です。そもそも人間の脳はマルチタスクができるようには作られていません。そんなもの幻想です。サッカーもバスケットボールもバレーボールも卓球も、ボールは一つです。少なくとも私は複数のボールを一度に使う球技は全く対処不能です。やることは一度に一つずつが大原則です。一つずつです。ですから見事に私のデスクには手付かずの仕事が積み上がって放置されています。早く対処しろという相手の苛立ちも感じてはいますが、私はあなた専任のコンシェルジュではないので、順番にご案内するしかありません。ランチタイムど真ん中に食堂の列に並んだのは私ではなくご自身でしょ。

そんな私には仕事は本当に苦行でしかありません。激しく消耗します。根本的に、短期間に大量の仕事をさばくことが求められる現代の勤め人生活は不向きなのだということは自覚しています。もっと時間がゆったりと流れて、やるべき仕事も少なくて業務密度も低いような環境であれば、私の職業生活はより過ごしやすいものになったことでしょう。とても残念です。

ただ、この私の性格特性と職業環境のアンマッチをもって、自分で自分を仕事のできない人だとか社会不適合者だとかに認定するのは先走りすぎです。無茶を強いるだけで多様な個性に歩み寄ろうとしない環境の側の問題が見過ごされているからです。大問題+7つの急用+言いがかり対応を一度に1人の人間に要求しておかしいと思わない環境側にはやはり欠陥があると思わざるを得ません。

私にこれに対処しろと言うのなら会社はまず今の3倍の給料を支払うべきです。好ましい成果まで要求するなら、さらに報酬を出来高で上乗せしてもらわないと全く釣り合いません。だいいち、昨今の実質賃金の減少により暮らし向きは悪化しているわけですから、私が提供できる労働力もカットせざるを得ません。そもそもこんなにマルチタスクが必須スキルになってしまったのは、会社側の過剰な人員削減のせいでしょ?業務負担は増えるけど報酬は実質減少なんていう取引、成立するわけないでしょうに。どうしてそれでうまく行くと思ったんでしょうか。謎です。

ということでこれからも私は順番に一つ一つ対応します。私の厨房にコンロは一つですから。そしてもらえる給料の金額に見合った水準の業務品質で労働力を提供します。松竹梅でいうと、タンポポくらいの水準ですかね。可愛くて良いでしょ?タンポポ。仕事なんかで疲弊してしまうなんて間違っています。自分の性格特性と給与水準に合わせてバランスを取って自分を大事にして生きていきましょう。今回はここまでです。また次回を楽しみにしていてください。

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