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リワーク日記125 経営者視点時代の終焉

もう8月が終わってしまいましたね。いまだに夏休みボケが続いていて毎日ぼんやり過ごしている苺の庭文庫です。この1週間の台風10号(サンサン)のようにのんびりお仕事しています。台風が来ているのだからさっさと全面休業にすれば良いのにと思いながら。お仕事というよりは散らかしているだけかもしれませんが(台風10号サンサンのように)。

この調子でいけば、きっと9月には業務内容を思い出せるでしょう。まあ、ゆっくりのんびりお菓子でも食べながらやっていくつもりです。

そんなんで良いのか?と思った方はもっと真面目に考えた方が良いです。たいした給料ももらっていないのですから、身を粉にして働く義理も義務も責任もありません。

だいいち、先進7カ国の中で90年代末からの長期で実質賃金が下がっているのは日本だけです。コロナ後の物価上昇に伴って最近ようやくわずかに賃上げしたところで焼け石に水です。賃金が落ちているという大勢に変わりはありません。こんなにも長期間にわたって賃上げに渋り続け、それどころか給料を下げることに執着し続けてきた経営者のわがままに付き合う先に鬱無き幸せな生活は待っているのでしょうか?

80年代バブル崩壊の後遺症に苦しむ中で経済のグローバル化が進んだ2000年代以降に、日本の企業経営者たちはいかに決然と給与カットとリストラと社員の非正規化を進めるかを競うようになりました。労働者が悪いと言わんばかりに。そしてあたかもそれが有能なリーダーの条件であるかのように。

その結果、消費者の購買力が下がりモノが売れず、それでも企業はモノを売るために価格を下げ続けたためデフレが定着しました。そして低価格でもモノが売れないため、さらに企業は従業員の給料をカットしリストラし非正規化を進めました。それとセットとなるように「日本すごい」と喧伝するコンテンツと、仕事における成長を目指すべしという「成長教」がばらまかれました。両者とも、働き手の経済貧困化を隠蔽しつつ現金に代わる報酬かのように扱われましたが、メシを買えるわけではありません。

何にしても、消費者が「ない袖は振れない」から日本の経済が低迷し続けているのです。経営者が長らくこのメカニズムに気がつけていなかったというのは驚きですが、働き手がそんな無能な「経営者視点」に付き合う必要はありません。むしろ、90年代末の労働者たちよりも低品質・短時間の労働力しか提供できないというスタンスで十分です。何なら、給料を他の先進国水準にまで上げるまで徹底して手を抜いても良いくらいです。

働き手いじめに終始してきた経営者たちは日本人を幸せにはできませんでした。それどころかこの国の衰退を招き、先進国から転落させてしまいました。以前よりもお買い物できないでしょ?価格が高すぎて。それが答えです。最近だけでなく、この25年で食べ物の容量は減っていますし、モノの材料は薄っぺらくなっていますし、作りもちゃちになっています。消費者の我慢によって辻褄を合わせているのが今の日本経済です。つまり「欲しがりません勝つまでは」を平時にやって敗北しているんです、この国は。またやってしまいましたね。このやり方では勝てないし国民は幸せになれないのだと学習することができなかったわけです。残念でした。

「経営者の視点に立って働くこと」が奨励された時代は、こうして失敗を隠しきれずに墜落しました。いうまでもなく、この間に膨大な人数の働き手たちがうつ病に追い込まれて苦しんできました。「待遇は悪いけど、仕事は真面目に責任感を持ってやり切る」というスタンスは一見すると美しいですが、悪意を持つ人につけ込まれるもとでもあります。現につけ込まれています。なぜ無理なく働いてプライベートと仕事を両立させることがこんなにも叶いにくいのでしょうか?なぜ、たかだか生活費を稼ぐだけで、うつ病に追い込まれなければならないのでしょうか?

うつ病になるほど働いても生活に余裕はないなんていうのは、あなたではなく社会の方に問題があるのです。あなたの苦境は正面から社会のせいにしましょう。おおいに社会の責任を問いましょう。この四半世紀でこの国が失った視点がそれです。自分ひとりで問題を抱え込んではいけません。

あなたは「お値段以上」の労働力を提供すべきではありません。あなたの労働力を安売りすべきではありません。それはもれなくメンタル不調の種になり得ます。あなたの労働力を安く買い叩こうとする社会には、労働の容量減と労働品質カットで対応しましょう(企業自身が「企業努力」と呼ぶ手法です)。自分を大事にしましょう。

さて、前置きはここまでで、これから本題に入ります(今まで本題じゃなかったんだ…)。

保護猫さんたちのトライアル生活は順調に進み、めでたく正式譲渡が決定しました!!毎日保護主さんに写真付きで様子を報告していて、その内容から審査合格できたのです。とても嬉しいです。

ねこさんたちもこの1週間でだいぶ慣れてくれました。2匹とも我が家をとても気に入ってくれている様子です。いっぱいお部屋を探検して、おもちゃで元気に遊んで、兄弟で追いかけっこをして、喉をゴロゴロと鳴らしながら膝に乗ってきてくれるようになりました。動物と過ごす生活は長年の夢でしたので、とても満足です。ネコ時代の始まりです。

これから十数年、猫ちゃんも我が家で幸せに暮らしてもらいたいです。猫ちゃんもたちにいっぱい愛情を注いであげることで私も自分の望む人生を歩めます。

ということで、今回は保護猫ちゃんたちの正式譲渡が決まったという嬉しい記事でした!次回もぜひ猫ちゃんたちとの生活をお届けしますのでぜひ楽しみにしていてください(趣旨が変わってる?)。

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