リワーク日記146 猫の手術で思ったこと
通勤途中に転倒して膝を擦りむき、ついでにズボンも破れてしまいました。まだまだスマホを見ながらの歩行の修練が足りなかったようです。それとも今日は働くなという神様からの気遣い溢れる指令だったのでしょうか。真相は人知の及ばぬ天の意の中にあります。いや、単なる注意不足ですね・・・。
どうもこんにちは!苺の庭文庫です。私もスマホいじりながら歩いちゃうよって人はスキとフォローをすると交通安全意識が高まります!転んで怪我をしないように、歩く時はちゃんと足元に注意しましょう。
さて、前回記事の予告通りいよいよ猫さんたちが入院して去勢手術を受けます。前夜から食事禁止なので入院当日の朝は猫さんたちはご飯をもらえずご機嫌ななめな訳です。ニャーニャーと激しくご飯を要求したり、ゴロニャンと体を擦り付け甘えてアピールしたりとあの手この手で朝ごはんにありつこうと手を尽くしますが、ふとどきな飼い主はどこ吹く風で自分の朝食だけを用意して無神経にむしゃむしゃ平らげます。それで怒りに打ち震えていたら突然キャリーバッグに放り込まれてまたあの恐怖の館に連行されるのですからかわいそうな話です。
しかし不思議なことになぜか病院までの道中は渋滞していた上に全ての信号に引っかかりました。おそらくそれは車中で呪術師ネコさんたちが「にゃー(とまれ)」とか「にゃー(引き返せ)」とか、絶え間なく呪言を吐いていた効果でしょう。そんな全力の抵抗も虚しく無慈悲にも病院に到着してしまい、子猫さんたちの身柄はあの忌まわしい白衣の特級呪詛師たちへと引き渡されたのでした。
ネコさんたちはこう思っているはずです。どうして飼い主は豹変したの?どうして僕たちを手放したの?別れの前に飼い主が残した「命の枝の下に眠る2つの輝く果球を白き衣の賢者に預けよ。さすれば怒りと嘆きの霧が晴れ、自由と真実の葉が永遠に延び繁るだろう」とかいう痛々しい厨二病ポエムはどういう意味なの?飼い主はどうかしちゃったの?僕たちは何をされるの?と。
恐ろしい飼い主ですね。でも手術同意書に記載されていた「緊急時には緊急救命措置を希望しない」というチェック欄の方が飼い主にとっては恐ろしかったのです。もちろんチェックは入れませんでしたが、それでもやはり手術同意書というのはシビアな緊張感を突きつけてきますね。究極的には「最悪の事態が起こる可能性を理解しており、それでも手術を依頼する」「何が起ころうとも全部飼い主が受忍する」というハイリスクな契約です。「最悪の事態」を想像して気分が悪くなりましたが、同意書なしに手術をする獣医はいません。思い切ってサインして提出し、愛するニャーニャーさんたちを獣医さんに預けました。どうか、どうか手術がうまくいきますようにと祈ることしか、もはや私にはできません。
きっとこの瞬間にもニャンコさんの小さな身体に鋭いメスが入れられ、あるいは縫合が行われているものと思われます。子猫さんたちはまだ麻酔が見せる深く暗い眠りの海で遊泳していることでしょう。頑張り屋さんのニャンズには、「明日お迎えに行くよ」という飼い主の言葉を頼りに目覚めの岸に泳ぎ着いてもらいたいと思っています。
何も電話が来ないので、おそらくは問題は起こっていないと思いますが、全てはお迎えに行くまでは分かりません。
ところで、手術の契約は「何が起ころうとも全部飼い主が受忍する」という形式になっていますが、皆さんは職場でも「何が起きても労働者が我慢する」というマインドで働いていませんか?これは鬱まっしぐらなリスクたっぷりのスタンスですので今すぐにでも手放してくださいね。
職場ではとにかく「仕事ができないお前が悪い」で済まそうとする魑魅魍魎がウヨウヨ湧いてきがちですが、真に受けないようにしましょう。仕事の責任は会社にあります。大事なのは失敗なく仕事をこなすことでもなければ、華々しい成果を挙げ続けることでもありません。気分よく毎日やっていけることこそが重要です。チョコレートをつまみコーヒーでも飲みながら楽しくやりましょう。
そういうわけで今回はここまでです。それにしても猫のいない部屋は寂しいです。早く元気に戻ってきてほしいです。ぜひ次回も楽しみにしていてください!