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リワーク日記91 社会復帰して半年が過ぎたけど不安もあるのでリワークの定着支援を受けることにしました

いつまで「リワーク日記」は続くのか?という疑問をお持ちの方もおいででしょう。なにせ私は半年前に社会復帰を果たしてリワークを卒業したのですから。

ですが、実際にはリワークの無料アフターフォローサービスを受けていて、それが期間満了したのでこの度更に有料の面談フォローサービスに切り替えることにしました。この半年だけでも激動で大変な思いをしましたので、これからもしばらく激しさが予想される職場定着を一人きりで抱え込むようなことは避けようと心に決めたためです。

有料ですが、再発したらもっと大きな経済損失を被ることになるのは身を持って体験していますので、転ばぬ先の杖のコストなら安いものです。喜んで支払います。

リワークのスタッフさんも私が申し込むことが予想外だったのか、有料ですがいいんですか?と何度も聞かれました。自分で勧めておいて驚くなと思いましたが、今の私にはまだ相談できる社会資源が必要なのです。メンタル休職からの社会復帰は孤独な戦いではありません。専門チームとの協働作業です。自分がその選択肢を選びさえすれば。

そういうわけでまた面倒な行政への申請が必要になってしまいますが仕方ありませんね。私の社会復帰はまだまだ始まったばかりなのです。

そして社外の支援リソースだけでなく、社内にも味方を育成すべく上司との面談で私の望む働き方を伝えました。ワークライフバランスが重要なこと、会社からの成績評価に興味はないこと、仕事の意味づけが重要であることなどを話しました。

幸いにして部下の価値観を大事にしたいと考えている上司なので、よく話を聞いて理解してもらえました。会社の進みたい方向性と従業員の進みたい方向性を丁寧に合わせていく努力は、間違いなく必要です。会社の命令が絶対優先だった昭和の働き方は既に終焉しています。

ところで最近思うのは、業務などではどんなに切迫した空気の中でも焦らず落ち着いてゆっくり対処することが重要だということです。それは仕事をミスなく遂行するためというよりは、自分の精神的な安定のために重要だという意味で、です。

急げ急げと追い立てられ焦った心理状態をそのままにして何かに取り組んでも、仕事はうまく進まず自己嫌悪に陥り更に焦りが深まるだけです。まずは自分の心を整えてから業務に取り掛かる方が結局は早いのです。ある研究によれば、走行距離が長くなるほど高速道路の追い越し車線を使わず通常の走行車線のみを使った方が早く到着できるそうです。無理をしないほうが長い目で見れば自分のためになります。

以前は、急ぎの案件だとか相手がイライラしているとかいう場面では途端に焦ってしまい、落ち着きを失って作業精度も落ちて自己嫌悪に陥り心を消耗してしまっていました。急かされて素早く業務を処理するよう要求を受ける状況自体がストレスで、私には心の充電を大きく消費させることです。しかもスピーディな業務処理は私の苦手科目ですので、やっても精神的にプラスにはならず冴えない成果を目にすることにもなるため自己嫌悪も強化されます。良いことがないのです。

でも今は焦ることもありますが、一度落ち着いてゆっくりやろうと自分に言い聞かせることで精神的にも良い状態を保てています。焦ったらまずはカフェラテを飲んで自分を取り戻したり、デスクを離れて15分くらい会社の周りを散歩して気分転換しています。リワークに通っているときに、スピード勝負の土俵にはもう乗らないようにしようと決めましたので、それを実践できているのは良いことだと思っています。

仕事というのは他人に合わせることと自分を大切にすることの間で常に摩擦が生じます。他人に合わせることで相手の満足と報酬を得ることができます。一方で、それはある程度自分を抑制する苦痛も伴います。言うまでもなく、倒れてしまうほど無理して自分を抑制してしまっては元も子もありません。結局のところバランスの問題なのですが、自分を大切にできる範囲内で相手に合わせるような対応をすることが結果的には最も双方にとってマシだというのが私の結論です。

そして私は子供の頃からずっと自分を抑えて生きてきたこともあって無理をする癖があるので、意識して自分を大切にするくらいがちょうどバランスが取れるのだと思っています。見方を変えると、子供の頃から他者からの要求を我慢して受け入れてきた分、今になって他者に返済を要求して元を取ろうとしているとも言えますが。まあ、その話はまたいつか。

ということで、今回はここまでです。また次回を楽しみにしていてください。

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