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生まぐろ>冷凍まぐろ ではないと気づいた瞬間

冷凍本鮪のセリを初めて5年以上が過ぎたある日のこと。

アイルランドで獲れた冷凍本鮪(当時セリ値で5000円@kg)を自宅で手巻き寿司(個人的には本鮪の最も美味しい食べ方)にして食べた翌日の出来事。

カナダ産の生本まぐろ(セリ値で8000円@kg)を楽しみに持ち帰った。

当時の私は全ての生まぐろの方が全ての冷凍まぐろよりも美味しい。だから生の方が値段も高い。と思い込んでいた。

ウキウキしながら家で手巻き寿司にして口の中に運んだ。。。

。。。あれ?

味がしない。

脳内が「?」で満たされ一瞬何が起きているか解らなかった。

明らかに前日食べたアイルランドの方が味が濃厚であった。

ここで注意して頂きたいのはカナダのまぐろが決して美味しくない訳ではないといこと。カナダもマグロ漁の歴史は古く、好漁場として知られる。漁獲時期は11月ごろの水温の低い時期脂の乗りも良く身も締まっている。豊洲市場での評価も高いまぐろである。実際、↓写真の撮影時も11月で非常に寒かったと記憶している。

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↑カナダで水揚げされる本まぐろ。優に200kgを超える。

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元々スポーツフィッシングが基で↑のような竿で一本釣り。

その時のカナダも脂の乗りも鮮度も見た限りでは甲乙つけがたし。

数分間の時間の経過とともに理解ができてきた。カナダのまぐろが味がしないのではない、前日のアイルランドの味が濃厚すぎて24時間たっても舌と脳裏に焼き付ていて、味を感じなかったのである。

自分の売っているまぐろに自信と確信が持てた瞬間であった。

しかし、そうかと言って必ずしも冷凍まぐろ>生まぐろ

というわけでもない。漁場や時期によっても異なる。極論を言えば、まぐろは1匹1匹味が異なるので先入観を持つのは良くないが、

やはり好漁場のまぐろは旨い。

ここで読者の皆さんに伝えたいことは2つ、

・生まぐろの方が冷凍まぐろより美味しいという先入観を捨てるべきだということ。

・アイルランドで獲れた本まぐろはエサが良く好漁場であり旬に漁獲されるため、非常に濃厚で魅力的だということ。

次回は私が愛して止まないアイルランドで漁獲される本まぐろについて少し掘り下げていきたい。





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