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【詩】さくらさく。
桜が咲くと、どこからともなく声がして、根元あたりには、その声に呼ばれた次の桜が集まっていた。
水の中に潜れば、花びらが水面を覆っていて、魚と一緒に、お祝い事に持っていこうかと、ひとつひとつ丁寧に、手先の器用さを活かして花束を作っていた。
心地よい陽の光は、綺麗な影を作り出してくれた、誰も見捨てないし、離れないように手を繋ぎましょう、だから、どうかそんな寂しい顔をしないでほしい。
今日から一斉に、桜の木の下から歩き出した、たぶん、行き先は決めずに、でも、それが今は1番の近道で確実であることを、君の背中に向かって、そっと投げかけておく。
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※今日は3月なのに、夏日に近いくらいの気温で、一気に春を感じた1日でした。
そんな日に合いそうな春の詩。
春は、出会いと別れがセットになっているようで、心のバランスがいい意味でも悪い意味でもざわざわします、学校でも仕事でも、区切りがつく時期でもあります。
嬉しいような、寂しいような、
桜はきれいだけど、散るまでの時間が早くて、
風と一緒に舞う花びらが、すぐ溶けてしまうから、一瞬を大事にしないとなって思う。
今日みたいな暖かい天気の日は、公園に行って、自然に触れて、浅くなりやすい自分の呼吸を整えに行きたい。