小林弘幸「自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方」
・本書は、自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる著者が、自律神経のなかで、副交感神経を支配している重要な神経である「迷走神経」の概要ならびに、迷走神経の整え方について解説した1冊。
・「迷走神経」は、自律神経の一つであり、現代社会を生きる上でとても重要な神経である。
・内臓や血液の機能をコントロールする自律神経には、交感神経と副交感神経がある。
・交感神経は「昼の神経」と呼ばれ、アクセルを踏み込むと車が加速するように体や心を緊張させて動きを活発にさせる。
・一方、心身にリラックスをもたらす「夜の神経」と呼ばれているが副交感神経であり、これが優位になると、ブレーキを踏むことで車がゆっくり停車するように心や体を落ち着かせる働きがある。
・これらの神経からなる自律神経が、人間の生命活動を支えているのだ。
・自律神経のバランスで理想なのは、「交感神経と副交感神経がどちらも高いレベルではたらいていながら、どちらかが「やや優位」の状態でつねに釣り合っていること、である。
・自律神経のバランスが乱れると、血液の流れがよどみ、心臓の負担も大きくなってしまう。
・そうなると、脳や内臓にまでダメージがおよび、「眠れない」「疲れがとれない」といった体の不調はもとより、「気分が沈む」などの心の不調も招いてしまうのだ。
・迷走神経が整う命運を握るのは、「朝の過ごし方」である。
・一日がスタートする朝は、迷走神経を含めた副交感神経の「お休みモード」から交感神経の「活動モード」に切り替わるタイミングである。この自律神経の切り替えをスムーズに行なうことが、夕方以降のリラックスモードを作るカギを握っている。
・できれば起床時間を一定にして、心に余裕のある朝を過ごせるように心がけることが大事。
・「よく眠れる朝の習慣」として、
◇太陽の光を浴びる
◇朝ごはんを食べる
が挙げられている。
・朝は、体内時計がリズムを再び刻み始めるタイミングであるが、この体内時計を動かすのは「光の刺激」である。
・太陽の光がわたしたちの目に入ることで、体内時計のリセットボタン(視交叉上核〈しこうさじょうかく〉)が押されリセットされる。
・また、体内時計がリズムを刻み出すと、脳内に「オレキシン」という神経伝達物質が分泌され、起きている状態を安定化させてくれるのだ。
※太陽が出ていない曇りや雨の日はどうするのか、「朝ごはんを食べる理由」「良い睡眠のために注意したい日中以降の過ごし方」の詳細は本書をお読みください。
・本書では、「自律神経を整える切り札「迷走神経」のはたらき」「迷走神経を整える腸活」「迷走神経を整える呼吸法・睡眠・生活習慣」「迷走するストレスとの付き合い方」という章で構成されており、「日常に潜む迷走神経を乱すワナ」「迷走神経を活性化させる腸まわりトレーニング3選」「迷走神経のパワースポットとは」「あるツールを使った迷走神経を整える方法」など、頑固な不調をスッキリ解消させるための迷走神経の整え方が紹介された内容となっている。
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