おもちゃランドの紙喰い童
2024/12/11(水) PM8:05記
火曜は息子が通う小学校の学習参観だった。
週末ヒロインあらふぉーパートタイマーの私は当然参戦。
妻も午前休暇を取得できたので,単機発進は免れた。
今回は単に授業風景を見守るのではなく,普段と違った試み。
教室ではなく多目的室にて,子供たちがグループに分かれ役割分担をして,お店屋さんを開いていた。
保護者は各お店を回っておもちゃ遊びを体験し,シールを貼って貰い,良かった点や改善点などをアンケート用紙に記載し,後ほど提出するという催し。
縁日の射的や輪投げを想像していただければ,大凡間違いはない。
呼び込み・ルール説明・得点・シール貼りなど,其々が己の役割をきちんと果たし,いつもの参観とは違う盛り上がりを見せていた。
なんとも微笑ましい。
一生懸命,ブーメランのルール説明をする我が息子。
「成長したなナルト。」
カカシ先生の心境で見守る。
気づけば4回もブーメランをやっていた。
ヒデキ,感激!言えるほどだ。
お察しの通り,私は息子以外目に入らない。
他人の子供は微塵も可愛いと思わない非人道的感情の持ち主である。
そんな私でも少し愛くるしいと思ってしまった童がいた。
その童は,おもちゃランドの後の授業である図工の時間に姿を現した。
息子と同じくブーメラン担当だった彼。
仲良く戯れているなぁと観察していたが,教室では前席だったのか。
図工では思い思いに象った形をカッターで切り抜く作業をしていた。
どうやら建物の窓を作る工作らしい。
高倉 健さんを彷彿とさせる不器用さを見せつける息子。
進みが遅い。
全席の童は既に切り抜き終わって,私の妻とポケモンの話で盛り上がっていた。
暫くして,空腹に気づいたのか驚愕の一言を放った。
「お腹空いたから紙でも食べよ。」
切屑もったいないもんねー。
ヤギも読まずに食べるって言うし,植物由来だし。
ちっちゃいことは気にするなっ♪
それ,エシカルエシカル〜♪
そんなアホな笑
食品ロスの怨霊に取り憑かれていると自ら豪語する私ですら,やめとけと思った(特に注意はしない)。
妻も「え〜美味しくないでしょう💦」と突っ込んでいた。
しかし彼は何の躊躇いもなく紙のカケラを口に放り込み,美味い!と満面の笑み。
『ねるねるねるね』やないんやから笑
休み時間だったらテッレテレーと合いの手を入れていたところだ。
もちまえのきようさで,カッターでかみをきりぬくことがとくい。
おなかがすくと,あまったかみをたべてしまう。
たべものをのこすといかりのボルテージがじょうしょうする。
『紙喰い童』よ。
君が将来ポケモン図鑑に載るようオーキド博士にお願いしておきます。
消しパンを使う時代だったら捨てずに食べてただろう私と同等,いやそれ以上(紙は食べ物じゃないし笑)の食品ロス妖怪『紙喰い童』は,他人の子供でも可愛いなと思いました。
以上,食べる以外のリユースが定着する世の中になりますように。