②離婚街道

離婚してからも、荷造りなどで、忙しく、無理に心を奮い立たせて、休みながら、作業していた。


今まで苦労して、冷蔵庫やテレビ、洗濯機、掃除機から、こたつ、電子レンジやオーブントースター
手に入れたはずなのに、


結婚を機に手放してしまった。

あぁ、もったいない。途方に暮れる

私の荷物なんて服や、本くらいのものだ。

何故か、急にレンタルビデオ屋に行って、お笑いのDVD借りて見ることにした。

思いの外、大笑いできて、現実を忘れられて

びっくりした。

自分が、笑えているのが不思議だった。

それから、何日かは、お笑いに頼りました。

私は普段お笑いなんて見ないのだけど。


この時だけは、お笑いにむちゃくちゃ頼り、救われました。


ようやく、荷物が整理できて、出て行こうと、段ボールを下に運んでいたら、

夫「言ってくれれば手伝ったのに。」という、嫌味っぽい私の嫌いな声が聞こえたけど、

無視しました。

逃げるように出て来ました。

達者でな!とか、言ったような。言ってないような。忘れました。

歯科矯正も途中だったけど、

大分、歯医者に反対されたけど、途中でやめた


あと8回くらい東京に通うことはできないのか?!

など、大分言われたけど、

ガタガタな歯は、前歯だけきれいになって強制終了。

お金も飛んでった。

東京では、何もかも失った。

職も、お金も、住処も。歯まで、すきっ歯に。

30手前で実家に帰るなんて、不幸すぎる、


死ぬほどやだ。

いつもたやすく、スイスイ〜と、人生の選択をして、綱渡り出来ていたのに、

今回に限って、振り落とされた感じがしました。

自分が恨めしかった。

実家に帰ったら帰ったで

また、父親から叱咤を受けることになる。

「お前なぁ!勝手に出てって、勝手に就職して、勝手に結婚して!勝手に離婚だあ?」みたいな具合に。

めげてる時に、キツかった。

家事手伝いをさせてもらう事で、居候させてもらうことになった。

運転免許の名前変更に、警察署に行った。

幼少期、学生期に、私が捕まった、警察署だ。

向こうに記録があるのかは知らないが、お馴染みなのに、何の罪悪感も感じず、懐かしかった。

警察が「離婚して帰って来たんや、親、かわいそう〜。」って言ってて

このやろう、と腹立たしく思った。

家の近くに、めちゃ立派な、スポーツジムができていた。

父親が、会員なのに全然行ってないとか、言ってて、

私も入会した。

お風呂が立派でかなり癒された。

プールもあって、昼間に行くと、トドみたいなおばさん達が、沢山いて、皆んな、幸せなんだろうか?

横目で見ながら、温水ジャグジーに浸かっていました。

帰って、ご飯作って、掃除して、気を遣って。

母方の祖母がちょうど、倒れたとかで、家族で交代で、見張り?に行っていたのですが

優しかった祖母は、脳血流の変化で、人格が変わっており、壮絶なことになっており、

弟もせっかく入った立派な大学を中退して帰っており、


我が家は、不穏続き。

実家にいても両親がピリピリしてるので

祖母の家に介護しに行っている方が、気が紛れました。

しかし、そこでも、祖母の姉妹たちがあーだこーだ言いにくるので気が休まらない。

ここにも居場所がないのか。








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