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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2017年12月の記事一覧

「悪木盗泉」を考える

あくぼくとうせん
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困窮したとしても人の道理を外れた行いはしないこと。または、悪事に近づかないこと。
「悪木」はとげやにおいがあり人を困らせる悪い木。
「盗泉」は泉の名前で孔子が名前を嫌い喉が渇いていても水を飲まなかった泉。
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「悪木」 役に立たない木、また、人を傷つけたり、悪臭のする木をいいます。
「盗泉」 孔子が水を飲

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「鳥語花香」を考える

ちょうごかこう
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のどかな春の景色のこと。
鳥のさえずりと花の香りという意味から。
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鳥のさえずりを
「鳥語」とし、

花の香りとは
そのまま「花香」

「鳥語花香」 
春の景色のこと。

夏だとしたら…

蝉の鳴き声を
「蝉鳴」

緑の香りとすると、
「緑香」

「蝉鳴緑香」

「せんめいりょくこう」

夏の蝉の鳴き声と

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「秋霜烈日」を考える

しゅうそうれつじつ
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刑罰・権威・節操・意志などが厳しく、また、厳かなことのたとえ。
秋の厳しく、また厳かなことのたとえ。
秋の厳しく冷たい霜と夏の強い日差しの意から。
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「秋霜」 秋の冷たい霜。きびしいこと。
     鋭く光る物。白髪などのたとえ。

「烈日」 激しく照りつける夏の太陽。
     また、その光。

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「対症下薬」を考える

たいしょうかやく
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問題点を確認して、それに合わせた処置をすること。
「対症」は病気の症状に合わせて対処すること。「下薬」は薬を与えること。
「症にして薬指を下す」とも読む。
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「対症」 症状に対処すること
「下薬」 薬を与えること

病状に応じて薬を処方すること。

転じて
問題点を確認したうえで、有効な解決方法を講ずる

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「鰥寡孤独」を考える

かんかこどく
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親族が誰もいなくさびしいこと。
「鰥」は年をとって妻がいなくなった夫。
「寡」は年をとって夫がいなくなった妻。
「孤」は親がいない子ども。
「独」は子どもがいない老人。
全て身寄りのない、さびしい人を言い表す言葉。
「矜寡孤独」とも書く。
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「鰥」 妻を失った男
「寡」 夫を失った女
「孤」 両親のいない者

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「鴛鴦之契」を考える

えんおうのちぎり
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夫婦の絆が非常に堅いこと。
または、いつまでも夫婦として仲よく暮らすという夫婦の約束のこと。
「鴛鴦」は雄と雌のおしどりのことで、雌雄が常に一緒にいる鳥ということから、夫婦の仲がよいことのたとえ。
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「鴛鴦」 おしどり
     かも科の水鳥。小型で、雄はことに色かま美しく、金属緑色の毛冠があり、風切羽

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