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あしたのジョー2 アニメ✖️マンガ比較 第三十五話 チャンピオンは・・・ひとり
アニメおすすめ度 ★★★★★
やはり、圧倒的に違うホセとジョーの関係性の描き方。
WBA、WBC統一王者決定戦であるカロルド・ゴメスとホセの一戦。
ここにホセからジョー宛の招待状が届く。
この試合自体もアニメ版オリジナルなので当然なのですが・・・マンガ版のホセならきっとそんあことはしない。
ホセ自信、ジョーをライバルとして認識しての行動。
これは明らかな描き方の違いなのかな、と。
そして、ここでホセがジョーに必殺のコークスクリューパンチを魅せる。
ハワイでは温存してか使わなかったこのパンチ。
ホセはジョーを意識し、全ての手の内と本当の実力と手の内を見せ、その上でジョーに挑むようにとのメッセージなのでは・・・と。
そして今回アニメとしての味噌は、そのコークスクリューパンチがどれだけすごいパンチなのかを映像的に表現するか。
今までのパンチとは根本的に描かれ方が違う。
これまでとは違い、放たれた瞬間よりも当たった後にフォーカスする。
放たれる瞬間はシンプルに、だが当たった相手が絶望的に顔を歪める。
最初と最後の一撃の時は白黒にすることでダメージを表現する。
食らった相手の絶望がよく伝わるわけなのです。
そして、更にホセの強さを表現するもう一つの方法。
倒した相手への気遣い。
相手に気を遣えるほどに、余裕のある勝利だった、という印象を与えるわけで。
勝利した後にカジノに座っているホセのセリフからその余裕を感じさせる。
一見僅差に見えた試合も、こうして圧倒的な戦力差の上に成り立っていた試合だったことを表現するのでした。
さて、この偉大なるチャンピオンにジョーはいかに挑むのか・・・。
ここまでの物語についてはこちら。
脚本 高屋敷英夫
コンテ さきまくら
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