めぞん一刻 アニメ✖️マンガ比較 第七十六話 ワタシ待つわ!響子突然のイミシン宣言
アニメおすすめ度 ★★★★☆
マンガ版において最も好きなエピソードが、ついにアニメ版でも描かれるわけなのです。
これまで裕作にきちんと思いを伝えないできた響子が
「惣一郎さん・・・あたし、夏まではひとりです・・・」
の一言を裕作の前で言うことで、裕作が就職した暁には結婚したいと思っていることを伝える。
超胸キュンシーンなのですが・・・。
アニメ版でそのシーンがどれだけ意味を持てるか、がここで一番大切なのかと!!
先にマンガ盤の話。
先ほどの「夏まではひとりです」の『夏』。
マンガ版ではこの時大学を卒業後キャバレーで働いている裕作。
夏に保育士の資格を取得して働き始めることを見越しているため、結婚の準備が整う瞬間な訳です。
それを印象づけるべく、このセリフまでの3話で『夏』という言葉が出てくること6回。
徹底的に印象付けた上での「夏まではひとりです」だからこそ『これは裕作に向けての言葉だ』というのがすんなり飲み込めるわけなのです。
対してアニメ版はというと。
まだ大学生である裕作、保育士の資格をとるという話も出ていません。
それゆえに裕作にとってのターニングポイントとなるのは大学卒業の『春』。
それに合わせてセリフも「春まではひとりでいます」に変更になっているんです。
アニメ自体が3月に終わることも見越して、なんでしょうけど。
この『春』への変更がちょっと・・・。
と、言うのも春って日本人だと誰にとっても多少のターニングポイントになる時期な訳で。
そのセリフだけで『裕作のことだ!』と思わせるのはちょっと難しいのかな、と。
そこに至るまでに『裕作』と『春』を関連づけるようなシーンもないわけで・・・。
とは言ったものの、響子がお墓の前で「頼りないから、その人」と言いながら落ちていた積み木を撫でるシーンとか、その分の補完がないわけではないのでー!!
それはそれとして、良い!!
ここまでの物語についてはこちら。
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