あしたのジョー2 アニメ✖️マンガ比較 第三話 地獄からの使者・・・矢吹丈
アニメおすすめ度 ★★★★★
矢吹ジョーだと思ってたんですが・・・矢吹丈なのね・・・など今更気づいたわけで・・・。
さて、前回まで「ジョーが帰ってきた!!」のお祭り騒ぎを貫いた前話。
次の山場となるタイガー尾崎戦までのエピソードを一話に凝縮したのが今回の物語なのです。
なんと言っても今回、何がなんでも描かなければならないのは「ジョーが顔面を打てなくなっている」という事実に気付く面々。
マンガ版では西がスパーリングの時点でこれに気付いていましたが、アニメ版ではカット。
その代わりに前回の試合の結果が載っている新聞を見て勘づく、という流れに変更になっています。
ここのキャラクターごとの会話もうまい!!
西はこの記事を読んで「あの頃から戦法を考えてたんやなぁ」と楽観的な西。
ここで丹下がこれまで気付いていなかった描き方になるとキャラクター性に無理が生じるところを「これ以上言うんじゃねぇ、西!!」。
気付いていた、でも認めたくなかった、という書き換えになってます。
これならキャラクター性を崩さずに気付くタイミングを遅らせられる!!うまい!!
あと、改変で上手いのは紀子とジョーの関係の描き方。
マンガ版ではデートに行く約束を忘れていたことで紀子がジョーへの想いをそれとなく諦めるところ。
アニメ版では「今度の試合が終わったらどこかに遊びにいかない」と言ったあとでジョーが「いいねー」と言いながらロードワークに出て行ってしまう。
ジョーを悪人にすることなく紀子に興味がない感じが出ている演出、上手い!
そしてこれ、マンガで描くのはかなり無理があるというか。
アニメで時間経過をきっちり作れるが故の演出なんだな、と思うと、本当に考え抜かれているなと思う次第なのです。
ここまでの物語についてはこちら。
#私のイチオシ #アニメ #アニメ感想文 #私のイチオシのアニメ #マンガ #noteアニメ部 #コラム #エッセイ #あしたのジョー #ちばてつや #高森朝雄 #梶原一騎 #毎日note #評論 #マンガ感想文
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?