【映画観覧記】『ラブレターパイラン』(2001)
『ラブレター・パイラン』(パイラン)
監督・脚本:ソン・ヘソン 原作:浅田次郎
出演:チェ・ミンシク、セシリア・チャン
週末に見た映画ですが、チェ・ミンシク主演だから選びました。
ですから浅田次郎原作なんてことも知らず、どんな展開になるかもまったく知らず、ましてやラブレターていうくらいだから恋愛もんはとても苦手なジャンルなので、こりゃあつまらない泣かせ純愛ものだろうくらいの気持ちで見始めた。
僕は俳優や監督で見てしまうタイプなので、ミンシクといえばパク・チャヌク監督「オールド・ボーイ(2003)」(これも日本の漫画原作なのですけど)
この衝撃は忘れられないし、韓国映画に邦画が失ってしまった何かを見たようであり、コトある毎に追ってきた。
チェ・ミンシク、ソル・ギョング、ソン・ガンホ、ファン・ジョンミン、彼らの映画は外せないのである。
本編であるが、ネタバレは避けたい。
というか、そんなもん説明する義理も筋合いもないし、映画を見たら一目瞭然なので説明する気もない、
前半が、韓国映画ぽくて良い。
ミンシク演じるカンジェの、ろくでなしっぷりが見ている者を居た堪れない気持ちにさせる。
チンピラ以下のダメ人間、死んだ方がマシなくらいだ。
あぁこんなヤツ知ってるな、と思ったら、自分じゃないかと、ギョっとなったりする。
そしてセシリア・チャン演じるパイランは中国から韓国へ渡ってきた女性、
どうにも物語に於ける繋がりは遠く中盤まで彼女のことは忘れてしまいそうだ。
それにしてもお美しい、彼女が困窮している様は、どうにもなんとかならないのか、と嘆くしかない。
そんなような前半が続きいよいよ折り返すのだが、その辺りでだんだん見てる方も気付いてくる。
なんだよこれ、マジかよ、と意表を突かれる。
というか、とてもズルい。
ダメでしょう、そんなの、あり得ないでしょう、と物語にケチつけてる自分自身にまた苛立つ。
泣きはしませんでした。
正直、なんだよこれーっていった塩梅ではあったのですが、らしいって云えばそうだし、
調べたら原作は「ぽっぽや」収録短編とな、あれーその本持ってるよ、まったく記憶にない。
そんなワケで、原作を読んでみます。
いやぁホント偶然、ヤフオク出品していたけど取り消しました。
なんか呼ばれちゃったのかなァ、この本は親父の遺品だしな。