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国際バカロレアと『学び合い』

2024年2月12日(月)、初めての鹿児島『学び合い』の会が開かれました。


➊『学び合い』とIBの相性

『学び合い』の考え方は、国際バカロレア教育とも親和性があり、
IB校で『学び合い』はできるか? と問われればYESだと思います。

【共通すると思われる点】
☆大きな目標が多様な他者との共生や一生涯の幸福・ウェルビーイングであり、その理念と実践が強く結びつけられている点

☆生徒の主体性・エージェンシーや協働的な学びを重視する点

☆目標を明確にし、そこに到達する方法の裁量を生徒に委ねる点

☆評価規準を明示し、生徒自身が「自分の学びの状況」を評価できることを大切にしている点

☆非認知的スキルを身につけることを重視している点

➋『学び合い』の会当日の内容等(ちらし)

↓ 2月12日(月)『学び合い』の会当日の内容等https://drive.google.com/file/d/1Wcj9XE_x4XObQ_eU5pgwF1j4tUtesXqt/view?fbclid=IwAR0jNjZco5URYitW6GQaL_Z5CgfPTbTt1BAycUoDCg1Jlf74N0_w-yXETWQ

➌『学び合い』の会当日の様子

 2月12日(月)『学び合い』の会当日の様子
 いろいろな学校のいろいろな校種・教科の方々がいらっしゃいました。
 新潟県にある上越教育大西川ゼミの現役院生さんお2人や奈良県の『学び合い』の会の代表の方も含めて、宮崎、熊本からも数名ずつ来られ、3分の1以上は県外からという状況になりました。様々な地域の状況もお互い伺うことができました。
 伊集院北中学校の上白石修先生にも実践発表していただきました。実績ある大ベテランが、教員としての最後の年に『学び合い』に挑戦され、学び続けていらっしゃる姿勢に大いに刺激を受けました。

「西川純先生に『聞いてよかった』と思えるであろう質問を考える」学び合い体験タイム
「西川純先生に『聞いてよかった』と思えるであろう質問を考える」学び合い体験タイム
オンラインで西川純先生(上越教育大学)に質問タイム

➍『学び合い』の会参加者リフレクション

 2月12日(月)『学び合い』の会参加者の方々のリフレクションです。
(奈良の『学び合い』の会のフォームをいただいて、そちらをもとに作成しました。)
 当日の様子等分かるかと思います。入力が増え次第、随時更新します。

【1】あなたの目標 を簡単に教えてください。 (今回学びたかった事や、参加された目的等)

新名主さん、上白石さんをはじめ九州のみなさんとお話しすること

鹿児島『』の会に集まる皆さんが、どのような考えをもち、どのような実践をされ、どのような壁(悩み)をお持ちなのか等知りながら、お話しするなかで自分のヒントももらおうと考えていた。

参加の目的は、「学びの場に身を置くこと」でした。

校内に『学び合い』を拡げるヒントを得ることが

西川純先生の話を聞いてみたかった

自分の学び合いの実践を修正、深化させて、子供たちに学ぶ力をつけさせたいと思ったから

学び合いとは何かを知ること

『学び合い』について知るため。

「なぜ『学び合い』?」を理解する

指導法や実践例を知る

国際バカロレア教育と『学び合い』の融合の可能性を探る

自分の中の『』の行き詰まりの解消

『学び合い』にチャレンジする一歩を踏み出すため

奈良の会立ち上げの際に、県外の参加者に大半助けられたので、鹿児島の会立ち上げのお祝いに伺いました。また、IB実践者の新名主先生、ベテランの上白石先生にお会いしたくて参りました。

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【2】ご自身の「目標」は達成できましたか?

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【3】ご自身の「目標」を達成するために、今回の会では何を得られましたか?

実践者どうしの繋がり

・多くの方々とお話しさせていただくことで、コミュニケーション、特に相手の考え・意見に対して自分の考えを述べることがいつもよりできた。
・動機づけについて、とんと考えていなかったが、知っていることでより『』の考え方を活用することができる、私自身が教育について学び続ける必要性をあらためて理解できた。
・上白石先生に出会えたことで、それこそ学び続ける価値を見せつけていただき、とても刺激を得ることができた。

開催時期の設定と、人脈から人脈による人のつながりを実感しました。

西川先生のご著書をたくさん知ることができた。

多くの刺激と示唆を得ましたが、一番大きかったのは、自分が全く『学び合い』を理解していないことに気づいたことでした。しっかり本質を追求していきたいと思いました。西川ゼミに入りりたいくらいです。

学び合いをするために教師ができることや、心がけるべきこと

1 『学び合い』が理念であることの理解
2 今後の授業のヒント
3 判断のチェックポイント

多くの先生方と意見交換でき、とても励みになりました。また、全国から参加される先生方の情熱にも心を動かされました。

「上位2%の生徒を動かす」というワードが一番刺さった。

秋田先生との対話と、西川先生、西川ゼミの方々から本質を伺うこと

『』の仲間がいるということを実感したこと

・『学び合い』の本質的な目的を腑に落とすことが出来たこと ・同じ教科でやっていらっしゃる方の実践が伺えて、イメージがついたこと

目標はもちろん達成。会の構成も学ぶところが多く。それ以上に印象に残っているのは、教員の意図を汲んでくれる『2割』がどれだけ考えて頑張っているか、身をもって体感したことです。「西川先生に対して一人一人が質問を考える」というめあてでの『学び合い』に対して、自分は『2割』のつもりで挑んだのですが、本当にギリギリで…でも集団の力を信じて動いたら、最後に声をかけた先生にも『学び合い』で救われる生徒の気持ちを体感していただけたようでした。多様な経験、属性の方々がオンサイトで集まったからこその学びだったと思います。

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【4】今回の参加をきっかけとして「やってみよう」と思ったことがあれば、教えてください。

地元で開催している会の今後の運営にさまざまな視点を取り入れること

・西川純の本を読み返す
・運動(将来を見据えた)

❶西川先生から紹介のあった5冊の書籍を読み、『学び合い』の考え方を知ること
❷他の人の授業を見学に行くこと

『学び合い』の会ができたらいいです。

西川先生のご著書を読んでみようと思う。

実践を重ねながら、書籍を読み漁り、次回の学び合いの会に参加したいです。

特に学級活動の話し合い活動に、学び合いを取り入れていきたいと思いました。

1 異学年混合学びの提案 2 『学び合い』の本を読む

まずは西川先生の著書を読み、正しい「型」を身につけよう!と思います。

授業の改善やクラスや部活動での生徒の見方や声掛けにいかしたい

会の継続

合同学び合い

どんな状況でも生徒たちを信頼して、自分で説明するのではなく、生徒たち同士で説明し合うような環境つくり

まず生徒に謝って仕切り直し。そして、新著における西川先生推薦図書を読んでアウトプット。実践発表の白羽の矢が立ったので、まずはこれまでの実践(というかもはや生き方ですが)を時系列でまとめて一度発表してみようと思っています。来年の会の予行演習です。

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【5】今回の会の満足度を教えてください。

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【6】満足度についてご意見・ご感想等あればお願いします。

お二人の話題提供がそれぞれ大変刺激になったため

参加させていただき、ありがとうございました。発表者お2人からの学びと参加者の方々からの学びと、多くを得ることができました。午前の、『』の手法ではなく、動機づけから切り込んだお話と、午後の、だれもがつまずく(疑問に思う)点をあんなに分かりやすく超ベテランが語るという、一日中本当に充実した時間でした。

 今の自分の授業では『学び合い』が生まれないということがよく分かりました。じゃあどうする、ということも考えられないくらい分からないことばかりなので、まずは1冊、本を読んでみようと思いました。  また、上白石先生のような「大ベテランのレジェンド教師!」みたいな方が、定年を間近にしてもなお学び続けている姿や悩んでおられる姿を見せてくださったことがとても印象的でした。自分のような未熟者が悩むのなんて当たり前なんだ、何かを始めるのに遅すぎるということはないんだと、たくさんの勇気と希望をもらいました。  会の最後には西川先生に直接質問できるという大変貴重な時間もいただけて、本当に嬉しかったです。やりとりの中で特に印象的だったのは、「最も厄介なのは愚かな味方」という言葉でした。自分のことだ…!と笑いがとまりませんでした。子どもたちの幸せを考える者として「賢い味方」になれるよう、学び続けたいと思います。  このような会を開いていただき、主催の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。非常に贅沢な環境にいるのだと改めて感じました。今こうして学べる環境を多分に与えられていることを自覚しなきゃ、と背筋が伸びる思いです。  お忙しい中、本当にありがとうございました。とっても充実した1日でした。

隣県の方々と交流できたため。

私の実践に耳を傾け、多くのご意見を頂けたことに感謝申し上げます。

 『学び合い』とはファーストコンタクトだったため、提唱者への質問はハードルが高いと思っていたが、質問の機会をいただけて「形だけ入る」ことを免れられそうです。そしてそれが『学び合い』については、結構大事なことだと思いました。ありがとうございます。

教員同士で学び合いながら、最後には西川先生との質問の時間までとってくださるという、とても贅沢な構成!に興奮冷めやらぬまま学校をあとにしました。新名主先生の志向分析のお話で、自身の学習志向と教室内の様々な学習志向を可視化できたことをベースにしながら、上白石先生の授業実践を拝聴できたことも自分の中ではつながりを感じられたことの一つです。上白石先生が、長年にわたって授業研究されてきたこと、そして先生ご自身が学びを楽しみ生徒と共有してこられたお姿に、多くの示唆をいただきました。県外に住む息子に会への参加を報告したとき、「母さんいいなあ」と返ってきました。お世話になったのはもう6年前になりますが、今も先生との楽しく充実した時間が息子の中にありありと思い出される様子を見て、幸せな学びの時間をいただいたねと話すことでした。

参加してくださった方々からも刺激を受け、エネルギーをいただきました

班での話し合いではなく、参観のみの人と『』をする人みたいな形でわけられてもいいかもです。自分が、「生徒」として参加する『』が苦手なので。

様々な方々とのつながりも出来たし、何より西川先生と直接お話しすることが出来たので、この満足度にしました

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【7】次回以降の開催について、ご意見、ご質問等あればお願いします。

対面の参加は毎度とはいきませんが、またお邪魔したいなという気持ちでいます。 大変お世話になりました。

貞包さんが呼んでくれればすぐ行く!とのことです。私も第二回の開催を楽しみにしております。今後もまた宜しくお願い致します。

ありがとうございました。

お忙しいにも関わらず、企画運営をありがとうございました。この会が続いていくことを心より願っております。

是非とも、参加させてください。他の方の実践をぜひ直接、参観させて頂きたいものです。出きれば、授業実践を伴う、研修会もいいですね。

 時間の都合がつくか分からないのですが、次回以降も案内いただきたいです。

お隣りの方とつながり、少しずつ始めるという趣旨がとてもいいですね。20人前後がほどよくコミュニケーションもとれたと思います。第2回はいつごろかなあと今から楽しみにしています。

次の3つが願望です。
☆➊佐賀の貞包校長先生に来ていただき、お話をたっぷりとうかがいたい。会の実施形態もご相談したい。
☆➋上白石先生のその後の実践、教員生活をどうしめくくられたのか、ご退職後のウェルビーイングな生きざま等を伺いたい。(貞包先生とのトークセッションも)今回お話をうかがい、ここの枠だけは定例化していきたいところです! もはや上白石修ファンクラブと化していってもよいかと。  
☆➌今回の立ち上げメンバーどなたかの実践発表・「『学び合い』はじめました」発表を伺いたい。これから『学び合い』を始めてみようという方には、始めたばかりの方がなぜ始めたのかというお話はけっこう響きます。大きな課題感を抱えた方の実践発表を聴いて、みんなでいくつか戦略を練るのもよいかと。

できれば、実践レベルの話がたくさん聞きたい。

オンラインや他地域との交流での開催はとても有意義だと思います。 今回はこのような場を作ってくださり、ありがとうございました!

次回、3歳の娘を連れて行きたいので、ご相談させてください!

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※ 今後の鹿児島『学び合い』の会実施について

(1)奈良の会等のように、月一回くらいの頻度で日常の状況を語り合う、というタイプの実施は考えておりません。
 もしそうするなら奈良の会同様に、オンラインとのハイブリッドということになるのでしょうが、そうであればいっそのこと奈良や上越の会にハイブリッドで御参加いただければよいのではないか?という結論にいたりました。
【奈良『学び合い』の会】
 画面の向こうで主催の先生の小さなお子様が遊んでいる姿が見られる、癒される雰囲気の会です。
 当然こちらも、家事・育児をしながら耳を傾けたりというゆるやかな参加も可能な感じです。  https://sites.google.com/view/naramanabiai230121?fbclid=IwAR3F69HI6Bf0x_OmVxZdLmu0yEkAzf9kdRvQvwjkDqvH8OUUaLwmMe_S46w 

【上越『学び合い』の会】
 毎月最終金曜夜にオンラインにて開催されているとのことです。
西川研の院生さんに直接お話を伺うこともできるだろうと思います。
(私はまだ参加したことはありません。)
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=887465316503859&id=100057211969620&mibextid=WC7FNe

 (2)というわけで、鹿児島で頻繁に集まるということは考えておりません。 Facebookくらいでゆるやかにつながって、相談したり、近況報告するのがよいのかなと考えております
【鹿児島県『学び合い』グループ】   https://www.facebook.com/groups/2190991974521197/

【『学び合い』グループ】   https://www.facebook.com/groups/manabiai1/

➎『学び合い』初めの5冊

 今回オンラインでお話くださった、『学び合い』提唱者、上越教育大学西川純先生が書かれた数ある著書のなかで、これから始める方々が最初に読むべきとされている5冊が紹介されているページです。
 実践してみて抱える課題やぶち当たる壁への対処・疑問はたいていこれらの本に書かれています。
(続々と本を出されてこられたので「入門書5冊」も時期により更新されているようです。御指摘いただければ、修正いたします。)
 ➡(2/15修正)コメント欄でshota_sagamiharaさんに御指摘いただきました。こちらが最新情報だそうです。ありがとうございますm(__)m
 1スタートブック
 2教師の言葉かけ
 3週イチ
 4学力向上テクニック入門
 5みんなで取り組む『学び合い』入門


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