心理学から学ぶ “おこづかい”
みなさんは小さい頃“おこづかい”はもらっていましたか?もらっていた人はどのくらいもらっていましたか?
また、お子さんのいる方はどのくらいのおこづかいをいつ頃からあげていますか?
心理学者のピックハルト氏は、子供が小学校低学年になったら週のおこづかいを3つの目的のために3つに分割して与えるべきだと提案しています。
①貯金
②納税
③消費
の3つです。
貯金からは
→お金の蓄積によって生まれる購買力を学び
納税からは
→貧しい人々について考えるきっかけを学び
消費からは
→一時の価値しかないものを買うか、長期的な価値のあるものを買うかという優先順位を判断することを学べる。
その後、思春期の初期から中期(9~15歳)までには
・ペットの世話
・庭仕事
・赤ちゃんの世話
など、家の外での仕事をさせるようにします。
そうすることで子どもたちは、雇用主のもとで働くことや約束を守ること、責任を負うことを覚え、比較的少ないお金を稼ぐのにかかる労力を知ることができます。
さらに、お金を稼ぐことは自尊心を高めるのにも役立ちます。
「私はお金を受け取るに足るだけの労力を提供できる」という形で自己肯定感を高めることができます。
あまり言い方は良くないですが、仕事をする気のないニートと呼ばれる人達はプライドは非常に高いですが自己肯定感は非常に低い傾向にあります。
これは仕事(お手伝い含む)を通しての成功体験の少なさからくるものでもあります。
お子さんをしっかりとした金銭感覚に育てるためには
ごほうびとしての“おこづかい”ではなく労働の対価“感謝の気持ち”としてお金を渡すことで、大人になってから仕事をする際の心構えを育むことができます。