新たな狂気はいかにして可能か 松本卓也『創造と狂気の歴史』
松本卓也の『創造と狂気の歴史プラトンからドゥルーズまで』(講談社選書メチエ)。
西洋哲学史で「創造と狂気」がどのように扱われてきたか、それを追跡していく論考です。
西洋哲学の偉人たちがどのような狂気をもち、それが彼らの創造性にどのようにつながったのか、という内容の本ではありません。タイトルだけ見るとそういう内容をイメージしてしまいますが、そのような病跡学ないし精神病理学的な話を期待すると肩透かしを食らうので要注意。
登場するのはプラトン、アリストテレス、デカルト、カント