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【エッセイ】 好き嫌い

 
 先日、後輩と一緒にサウナに行った。その後輩とは月1、2のペースでサウナに行くのだが、彼との会話には毎回、良くも悪くも刺激を受ける。

 その日はサウナで汗を流し、「整った」後、夕食は町中華を食べた。僕は五目ラーメンを注文し、彼は中華そば(ねぎ、メンマ抜き)を注文した。元々好き嫌いが多いのは知っていたが、届いた中華そばを見て思わず笑ってしまった。具はチャーシューとなるとだけ。なんとも質素な中華そばなのだろう。いやこれが真のチャーシュー麺なのか。
 一方、僕はこれと言って嫌いなものはなく、大体何でも食べる。彼と食事をすると、「これ嫌いなのであげます。」「ありがとう。」というやりとりが必ずある。彼は食べ物のアレルギーなどは一切ないのだが、彼にとっての世界には「食べられないもの」が山ほど存在する。いわゆる「偏食」というやつか。彼の嫌いなものリストでも作ってしまいたいのだが、面白いというよりかは正直引いてしまうほど存在するので、彼のためにも自分のためにもやめておこうと思う。

 「レバニラ炒め定食、レバー抜きで!」と自信満々で注文したこともあった。さすがに引いた。じゃあ食べるなよ。

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