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今年も見に行く、あの花を(140字小説)

息子をベビーカーへ乗せ、桜で有名な川沿いを散歩していた。側で咲く花の名を読んでいると、声をかけられた。
「お写真撮らせていただけますか。」
大きなカメラを下げた男性。川と色とりどりの花たちとともに、私たちも収めてもらった。
乙女椿。とっくに嫁いでいた身だが、忘れられない花になった。

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