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【短歌一首】 寒空に掘っ立て小屋での申告はe-Taxへの囲ひ込みなり

寒空に
掘っ立て小屋での
申告は
e-Taxへの
囲ひ込みなり

2月17日〜3月17日は、所得税の確定申告の期間。
国税庁のホームページから所定フォーマットにアクセスして手続きを進めていた。

世の中で何が嫌いと言って、ネット上で行う申請手続きというのもその筆頭の一つ。しかも税金関連は特に煩雑。 やっていると目も脳も疲れるし、心臓がバクバクで血圧も上がり冷や汗も出る。 ときにせっかく入力したデータが行方不明になったりするともうパニック。

税務署への誘い

マイナンバーカードというものへの違和感が抜けずまだ作成していないが、マイナカードがないとオンラインでの申請(e-Tax)が出来ず、申請書をプリントアウトし各種エビデンスをコピーして、税務署に郵送するか、直接持参する必要がある。
たまには税務署に行くのも良いかなと、朝8時30分からの営業時間に合わせて早朝出かけた。

確定申告書提出コーナー

税務署の入り口に立っている案内係の人に確定申告をしにきたと告げると、こちらですと案内されたのは、税務署の建物内ではなく外のオープンスペースだった。
一体どこの窓口に提出すれば良いのかと思っていると、向こうに車の車庫のようなプレハブの掘っ立て小屋が見えた。

確定申告受付の小屋

ショボい、あまりにもショボい。わざわざ面倒な申告書作成を行い、寒い中朝イチで家を出たというのに。 

本当に受付があるのかと思って進んでいくと小屋の中に受付の簡易机が置かれており、そこに係りの人が2人立っていた。町内会の交通安全運動のテント内か、街の歳末の福引き所のようで、なかなか味わい深い?

税務署の建物入口
確定申告の受付窓口

だいぶe-Taxが浸透してきたとはいえ、まだまだ持参する人もそれなりにいるだろう。混んでいる時間帯には長い列ができるらしいが、この寒空の下、外で並んで待つのか。 朝イチで来たので、3人くらいすでに並んでいる人がいただけで、ほとんど待たずに提出することができホッと一安心。 

う〜ん、国税庁のホームページにもしつこくしつこくe-Taxへの誘いとそのメリット、ならびに書類提出でのデメリットがやたらと強調されていたが、なるほど、この仕打ちはe-Taxへの追い込み、囲い込みの一環なのだろう。

それでも確定申告を終えると、なんか一種の達成感みたいなものがあるな。どっかで美味い朝コーヒーでも飲んでいくとするか。

猫間英介



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