【短歌一首】 立冬に納期急かされ木枯らしは秋を蹴散らし寒招きたり
11月7日(木)は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬が始まる日。
今年は夏が長く居座り、10月になっても夏日が結構あった。 11月になってからもいつになったら秋らしい天気が続くのかと思っていた。
しかし、立冬のこの日は一気に気温が下がり、朝の天気予報でも日本列島は今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、西高東低の冬型の気圧配置となるとのこと。
外出の途中で駅で電車を待っている時にも冷たい北風が吹き込んできた。駅に立っていた人たちは寒い北風を凌ぐように、駅にある自販機の陰などで肩をすくめながら電車を待っていた。これはもう冬の光景。
昼過ぎになると、全国的に強い北風が吹いているとのことで、近畿地方と東京地方では相次いで「木枯らし1号」が発表された。
木枯らし1号というためには、10月中頃から11月末までの間で、西高東低の冬型気圧配置の時に、北から西北西までの秒速8メートル以上で吹くことなどが条件となっている。
それにしても、全然秋の気配が続かず、いったい秋はどこへ言ってしまったのかと思っていたら、立冬には木枯らし1号を送り込むとは、季節は冬の到来の納期をきっちり守ってきた。
しかし、本当に秋はどこへ行ってしまったのだろう。夏と冬ばかりの日本列島。
猫間英介