水換へを終へて亀打つ水音に喜び満てる秋の休日 【短歌一首】
晴れた秋の休日の午後。
しばらく水換えをしていなかったベランダの二匹の亀(ともに24歳)の住処である衣装ケースの掃除に取り掛かる。
亀はもともと清流に生息しているので綺麗好き。しかし夏の間は水を換えてもすぐに苔が繁殖し、また亀の成長による甲羅の脱皮や亀の食べカスや排泄物で、翌日にはもうかなり緑色に汚れてしまう。
24年間の間に何回カメの家を買い換えただろうか。一つ2000円くらいの大型の衣装ケースをホームセンターで買ってくる。最近は同じものをネットで買っている。
この衣装ケース一つあたりに大型のバケツ一杯分の水(約12キロ)を入れる。夏の間は5日くらい経ったら水換えをしないと汚れがひどくなるのだが、とにかくこの作業が腰にくる。汚れた水のケースからバケツへの移動、バケツからトイレへの運搬と流し作業、新しい水を入れたバケツの運搬とケースへの水入れ、これらが腰に思いっきり負担となる。
二匹の亀は最初にウチにきた時は生まれたばかりでまだ2センチくらいの柔らかい甲羅だったが、今や、立派な堅い甲羅だけでもが20センチ以上となった。亀にこびりついた苔をタワシで落とすときに持ち上げるが、最近は片手で持っているのはかなり大変になりつつある。
今年で24年目となる二匹の亀だが、まだまだ発展途上、成長途上で年々大きくなっている。アカミミミシシッピ亀(通称ミドリガメ)は平均寿命が30年くらいで、最大30センチくらいになるらしい。
こちらの腰と寿命が大丈夫かどうか定かではないが、水換えをした後は嬉しいのか、水をバシャバシャ叩いている。そしてキレイな水で食事をする。この音を聴くともっとマメに水換えをしてあげたくなる。
猫間英介
生き物の短歌を集めました。