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【短歌一首】 月影に家路を急ぐ十三夜秋初めての木犀(もくせい)来たり

月影に
家路を急ぐ
十三夜
秋初めての
木犀(もくせい)来たり

10月15日(火)は月の満ち欠けでは十三夜に当たる。 夜空には月が美しく輝く。

それにしても温かい夜。10月も半ばになろうというのに、半袖で全く問題ないくらい気温が高い。

十三夜の月

午後9時ごろに駅から家に向かって歩いていると、ふっと木犀(金木犀)の匂いが鼻に飛び込んできた。今年最初の金木犀。

金木犀は大好きな花の一つで、いつも金木犀の匂いがすると子供の頃の秋の遠足を思い出す。

大きな金木犀の木

家の近くの道のどこに金木犀があるかはだいたい把握している。匂いを追っていくと一本の大きな金木犀に辿り着いた。この金木犀も毎年、路地の津々浦々まで秋の匂いを漂わせてくれる。

十三夜の月と金木犀

昔から、十三夜の月は十五夜の月に次いで美しいとされ、「後(のち)の月」とか「栗名月」などど呼ばれているらしい。確かに、一見、満月と見紛うほど丸く大きく輝いている。 月と金木犀の素晴らしい秋の協奏。

今年も、金木犀の匂いに囲まれながら月の満ち欠けを楽しみたい。

猫間英介



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