【短歌一首】 あの角のカーヴミラーに落陽の丸く宿るは弥生半ばぞ
短歌は季節セラピー。
夕方歩いていたら、いつもの交差点のカーヴミラーに、やけに眩しく夕日が映っていた。
そういえば、毎年この時期になると、このミラーから丸い夕日が見えることがあったな、とあらためて気づいた。
日の向きは変化するから、多分、一年のうちこのミラーに真ん丸の夕日が映るのは、3月中旬頃だけ。
道路にあるこのミラーの正式名称は、「カーヴミラー(道路反射鏡)」というらしい。
※ 前に短歌で「ミラーポール」と詠んだことがあるが、カラオケBOXなどでキラキラする「ミラーボール」と間違えられました。
カープミラーを観察しているうちに、日はどんどん落ちて見えなくなった。はやっ。
この時間は「逢魔が時(おうまがどき)」=夕方の薄暗いとき。
災いが起こる時刻の意の「大禍時(おおまがどき)」から転じた意味らしい。どちらの漢字も怖い。 いずれにしろ要注意の時間帯。
昔から交通事故が起きやすい時間帯として、子供の頃には先生や親から気をつけるように言われていた。
確かに、空や遠くの景色は明るく、その影響で手前の道路や家や街並みは暗く見えるので、ドライバーから歩行者が見えにくくなることは確か。
太陽の動きで暦を作った昔の人々の英知に感服。
一年の日の傾きや、街並みと太陽の見え方の検証、もっとマメにやってみようかな。
猫間英介
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