【短歌一首】 記録上最も遅き雪を載せ富士の立冬せわしく進む
11月7日(木)は二十四節気の「立冬」、冬が始まるとされる日。
長く暑い夏がようやく終わりいよいよ秋本番と待ち焦がれているうちに、いつの間にか立冬となってしまった。
7日は朝から冷え込んでいた。そして強い北風が吹き始め、「木枯らし1号」が発表された。秋を待っていたらいきなり木枯らしで冬が始まった。
空は青く澄み渡り、乾いた冷たい木枯らしが吹き始めたのと波長を合わせるかのように、気象庁から7日朝に富士山の初冠雪が確認されたとの発表があった。
今年の富士山の初冠雪は、平年より1か月余り遅れ、130年前に統計を取り始めてから最も遅い観測となったとのこと。それだけ夏が暑く長かったことの証左でもある。
今年は10月に観測史上最も遅い真夏日が確認されたと思ったら、今度は立冬に富士山で観測史上最も遅い初冠雪。人間社会と同様に富士山にも秋はなく、立冬にいきなり冬支度を急いで始めているようだ。
日本列島の気候温暖化、いったいこれからどうなっていくのだろうか。
猫間英介