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【短歌一首】 猛き夏その真ん中に望月は吾を養ひ明日へ導く

猛き夏
その真ん中に 
望月は   
吾を養ひ
明日へ導く

今日7月22日(月)は二十四節気の「大暑」
暑さがもっとも厳しいときの始まり。これから次の二十四節気である立秋(8月7日)までがまさに夏のピーク、ど真ん中。

酷暑日の夕暮れ

昨日7月21日(日)は満月。猛烈に暑かった昼が終わり日が沈む頃、東の空から満月があわわれる。月はこの地球の唯一の衛星。太陽の光を受けて反射しているから、どんなに月が満ちていても熱はなく、いつもどこか涼しげ。

満月と鉄塔

人間にとって太陽も大事だが、月も大事。月と太陽の引力によって海の潮は周期的に昇降を繰り返す。好きな楽曲でも月という言葉が出てくるものがたくさんある。熱い太陽と涼しげな月。どちらもとても魅力的だ。

望月

満月が鉄塔に昇る頃に、ちょうどテレビでNHK大河ドラマ「光る君へ」をやっていた。主人公の紫式部と並ぶ準主人公として平安時代中期に栄華の頂点を極めた藤原道長(966〜1027)が登場する。

道長と言えば、自分の権力の絶頂期を詠んだ短歌。
「この世をば我が世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば」
おごり高ぶった、調子こいてる男の歌。

絶頂期の望月

しかし、絶頂期は衰退の始まり。満月もすぐにかけ始めていく。
満月ばかりが良いわけではない。月の満ち欠けは全てが魅力的。上弦も下弦も、三日月も半月も、新月も満月も、十六夜も十四番目の月も、どの月も素晴らしい、美しい。

満月ど真ん中

昨夜は、時間が経っても満月は雲に隠れてしまうことなく、その姿を維持しながら移動していた。

しばらく満月を見ることができた

今日は大暑。大暑は二十四節気の意味のほかに、一般的には「酷暑」「極暑」を意味する。昼の熱い太陽を楽しみ暑さを乗り切るためには、夜の涼しい月が不可欠。
夜に月を見て癒され、また朝に暑い一日を迎える。

猫間英介



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