【短歌一首】 朝焼けの白茶け西の彼方には黒雲迫る今日は雨水(うすい)ぞ
朝焼けの白茶け西の彼方には黒雲迫る今日は雨水(うすい)ぞ
短歌は季の移ろい。季節セラピー。
今日2月19日は、季節の変わり目の目安である二十四節気の一つである「雨水(うすい)」。
天から降ってくるものか、雪から雨に変わり、氷が水になり、雪解けが始まる頃とされる。
う〜ん、確かにそんな感じもあり、似ているような気もするが、今日は気温は非常に高く雨水とは似て非なる天候・気象ではないだろうか。
最近の異常気象は短歌や俳句にも大きな影響を及ぼしている。二十四節気、俳諧の歳時記、季語、季節感もどんどんアップデートしないと追いつかない。
2010年頃から、日本の春夏秋冬、四季の移ろいを感じにくくなった。そしてその傾向が年毎に強くなっている。
子どもの頃、母がよく「夏は短命なんだよ、ヒグラシ聴くと寂しいね」なんて言っていたし、室内の温度調整設備も冬をベースに考えると祖母が言っていた。
小さいころは夏はエアコンもなく扇風機だけだったが、冬は石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブ、煉炭、行火(あんか)、コタツなど盛りだくさんだった。
しかし、今や夏が一番長く続く。春や秋もなかなかじっくり味わう時間がなくなった。二十四節気も見直されるのだろうか?
ちなみに、朝焼けと言えば、すぐに思い浮かぶものが二つ。
一つ目は、「ミラーマン」。これがすぐ分かる人は一定年齢以上かも。「🎵朝焼けの光の中に立つ影はミラーマン〜、ミラーマン〜」。あっ、懐かしい〜。
二つ目は、1976年に歌手の石川セリさんが歌った「朝焼けが消える前に」。作詞・作曲 荒井由実さん(ユーミン)。さすがユーミン、いい楽曲作るな。沁みる。
「🎵朝焼けが消える前に もう一度さささやいて 面影と生きるなんて 君にはさせないと〜」。
石川セリさんの歌声とマッチして素晴らしい曲。ユーミン二十歳そこそこ。歌い手を意識しての楽曲提供、さすがの一言。
猫間英介