【短歌一首】 小寒の夕日に揺れる煙突の煙匂はす冬の安寧
1月5日は2025年最初の二十四節気である「小寒(しょうかん)」。
寒の入りと言われ、この頃から寒さが最も厳しくなってくる。
寒の入りだけあって、確かに最近は気温も氷点下になることもあり、芯から冷え込む日が続いている。
毎日寒い中で一つ楽しみなのは、夕焼けが日毎にそれぞれ独自の美しさを見せてくれること。
この日は午後に広がり出した雲が残っている中で、その下から夕陽が顔を覗かせてきた。そして、川沿いの民家の煙突の煙が夕焼けに染まりオレンジ色に揺れている。
真冬の夕方に夕日に染まって揺れる煙突の煙を眺めていると、なぜか心が平和な安らいだ気持ちになってくる。どこか懐かしく、切なく、それでいて温かい。
猫間英介