【短歌一首】 秋分は立秋なるやようやっと猛暑翳りて秋始まりぬ
9月22日(日)は二十四節気の「秋分」。昼と夜の長さが同じとなる日。
天気予報では、今日からは天気の崩れとともに猛暑もほぼ収まり、気温が下がってくるとのこと。それでも東京では最高気温は31度の予想。この予報をどこまで信じて良いものか。
それにしても、二十四節気も大幅にずれ込んでいるのではないか。
今年は「秋分」の前日まで猛暑日が何度もあり、観測史上最も遅い猛暑日の記録を更新し続けてきた。 今や「秋分」が「立秋」と思えるほど二十四節気がずれ込んでいるのではないだろうか。
朝の空にはみるみる雲が広がってきた。予報どおりもうすぐ雨が降りそうだ。
ようやく猛暑がおさまるのはありがたいが、ゆっくりとした秋の歩みを楽しみたい。台風や大雨や暴風など極端な天候を繰り返して、気がついたら寒くなっていたなんてことではせっかくの秋を味わうことが難しくなる。
夏や冬と異なり、秋や春には真ん中を意味する「真秋」や「真春」という言葉は耳にしない。それだけゆっくりとした、はっきりしないグラデーションの中に秋の移ろいがある。 秋の自然・天候を五感と頭でじっくり味わいたい。
猫間英介