岡田淳、素敵なファンタジー
岡田淳の小説は、子どものうちに読んでおくべきでしょう。
そう言う私自身は、くまなく目を通しているわけではありません。
それでも、やっぱり人に薦めたくなる魅力があります。
「こそあどの森の物語」シリーズ(理論社)は数冊読んだ程度ですが、『森のなかの海賊船』が好きです。作者による絵も素敵でした。
『二分間の冒険』(偕成社)も、たしか読んだと思います。タイトルだけで、もう面白そうですよね。
ここで、作者のプロフィールを見ると、
神戸大学教育学部美術科卒業。図工専任教師として小学校に38年間勤務。
と、あります。
これがまた、ゆかしげですね。
図工の先生が有名な作家さんって、教え子たちはどんな気分だったんでしょう?
岡田先生は、どんな授業をしたんでしょうか?
私も教わりたかったです!
では最後に、私が一番印象に残っている作品を紹介しましょう。
それは、『ようこそ、おまけの時間に』(偕成社文庫)です。
ファンタジーではありますが、学校生活の雰囲気がとてもリアルでした。
あとがきで、作者が作品について少し反省していたりもします。
そこも含めて、「学校って何だろう?」と考えたくなる一冊です。