唱歌とはどんなものかしら
「われは海の子」は、小学生の頃から好きで、名曲だと思います。
しかし、この曲はモーツァルトの「恋とはどんなものかしら」(歌劇『フィガロの結婚』より)に、結構似てたりします。
日本古来の曲が、西洋クラシックに似ているとは、どういうことなんだ!?
と、混乱する必要はありません。
「われは海の子」は文部省唱歌です。
西洋音楽を勉強した人たちが、明治以降に作った曲なのです。
だから、西洋のクラシックに似ていても、ちっとも不思議ではありません。
つまり「われは海の子」は、和風の曲と思いきや、実は意外と西洋風だということになります。
この曲を含む文部省唱歌は、いわば“創られた伝統”なのです。
ちなみに、唱歌の成立過程については、大学時代に中野敏男先生の講義で学びました。
「可」しか頂けませんでしたが。。