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読了!永松茂久「20代を無難に生きるな」


《粗筋》
仕事、人間関係、学び、習慣、考え方―人生の基礎をつくる「はじまり」の10年間。停滞するか、上に登るか。自分だけのスタイルを見つける20代の教科書。


《感想》
有名だから読んでみた。


《引用》
あなたにとって勇気のいることは、人にとっても勇気がいることだ。あなたにとって恥ずかしいことは、人にとっても恥ずかしいことだ。あなたにとって難しいことは、人にとっても難しいことだ。人の心の基準は本来、そんなに大きく変わるものじゃない。「人によって性格は違う」とあなたが思っているとするなら、それは間違っている。違うのは性格ではなく経験値のほうだ。(P77)

ダメな人は必ず群れる。群れて甘え合い、傷をなめ合い、嫌なことや寂しさを忘れようとする。そして、群のなかの誰もが、相手に自分と同じものを要求する。(P114)

総合的に言うと、日本のサラリーマンは世界最強だ。東京の通勤風景ひとつを見ても、世界一複雑な電車網のうえを世界一過密なダイヤを組んで、世界一多い乗降者数を寸分たがわぬ時間で目的地に送り届ける。企業人の遅刻率の低さも、未だに世界一。これは日本人の感覚では普通だが、世界の国から見れば、同じ人間の所業とは思えないくらいの神業である。規律を重んじ、完壁を追い求め、きめこまやかに対応する。世界最高峰の性能の商品を絶えずつくり出す労働力。仕事に対する志の高い日本人にしか、こんな芸当はできない。これをすごいと言わずして、なんと表現するのか。私はそんな日本のサラリーマンを心底尊敬している。(P168)

サラリーマンたちの苦労の結晶や恩恵を享受する身でありながら、彼らをバカにするとは、あまりに視野が狭すぎる。もう一度言う。日本のサラリーマンは世界最強だ。大切な人のため、人知れず土台に徹して働くことができる、そんなすばらしい先人たちに、もっと自信と誇りを持ってほしいと心から願う。(P172)

(2022/1/28)

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