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氷河期世代、ゆとり世代、Z世代の不毛な生きづらさ競争

〇1965~1970年生まれ:バブル世代

〇1970~1984年生まれ:就職氷河期世代(ロスジェネ世代)

〇1980~1995年生まれ:ミレニアル世代

〇1987~2004年生まれ:ゆとり世代

〇1996~2010年生まれ:Z世代


生まれによって世代の特徴を揶揄する言葉として「〇〇世代」という言葉はよく使われますが、今この言葉を使って各世代間の分断が広がっていると感じます。

とても悲しいことだと感じています。


特に相性が悪いのは僕ら氷河期世代とZ世代でしょう。

これは、「僕達の時代は就職が厳しかったんだ!」と、未だに昔の世の中に対する恨みつらみを叫んでいる氷河期世代(ロスジェネ世代)が一部いるのが原因です。Z世代から見ると「そんな昔のことまだ言ってるの?」「別に厳しいのは氷河期世代だけじゃなくね?」と感じるのでしょう。

僕達氷河期世代がZ世代から老害扱いされてしまっているのは、このような未だに不満を叫んでいる一部の氷河期世代のせいです。ただちに辞めていただきたいと思います。


根本的な話として、世代間を比較することには意味がありません自分と他人を比較して「ずるい」と感じる幼稚な嫉妬心の発露に過ぎません

インターネットやSNSでは「僕たちの方が辛い!」と、氷河期世代、ゆとり世代、Z世代の不毛な生きづらさ競争が続いていますが、このような非生産的な行動をしている人達こそ批判すべき対象であると述べたいです。


客観性に欠ける「当事者性」の有害性

このような不毛な争いが起こる原因は「他者視点が絶望的に欠けており、自分の立場で自分の辛さを語ることしか出来ない人達」がいるせいです。

世代間論争に限らず、フェミニスト・反AI・れいわ信者・弱者・LGBTQなどの活動家にも同じ傾向が見られます。

人種差別問題以降、このような「当事者の辛さや生きづらさ」といった"当事者性"を主張して共感を得ることで権利を勝ち取る運動が流行っていますが、このような"当事者性"運動は、主観的なお気持ちばかりで、客観性・公益性・科学的根拠・他者視点が欠けているものが多く有害なものが多いと言わざるを得ません。


一部の人達が行っている氷河期世代とZ世代の対立も同様です。

氷河期世代は就職活動が厳しく非正規雇用問題もあり、厳しい人生となった人が多いのが事実です。一方、Z世代はコロナ自粛により青春を奪われましたし、社会保険料増やインフレという別の厳しさを感じていると思います。

さらにZ世代や次のα世代は、これから確実に訪れる「AI失業」「世界情勢不安」に直面することになります。AIは確実に人の仕事と尊厳を奪っていき、人に求められる能力基準がどんどん上がっていきます。また現状でもロシア・中国・北朝鮮・中東がキナ臭くなっていますが、今後さらに世界情勢が不安定になっていくのは確実でしょう。僕はむしろどんどん悪くなる日本をこれから生きなくて済むので「氷河期世代でよかった」と思ってるくらいです。


このように、各世代には各世代の辛さがあるのです。

広い視座を持って客観的に考えたり、他者の視点に立って物事を考えるという観点が欠けていると、自分の辛さしか見えなくなるので注意が必要なのです。


他人と自分を比べる「ずるい」をやめる

このような不毛な分断を解決するには、各人が「自分と他人を比較して"ずるい"と感じる幼稚な嫉妬心」を排除することです。

他者との比較から解放される方法は、自分自身を客観的に見つめ直し、他人との違いを受け入れることです。多くの場合、他人と自分を比べることは自己肯定感を傷つける原因となります。

他者との比較は、自分を過度に評価したり低く評価したりする傾向を生み出すことがあります。他人との比較において、自分と他者との差異が明確になることで、自己評価が低下し、否定的な感情が生じることがあります。例えば、他者が成功を収めている姿を目にすると、自身の成果や努力が十分でないと感じ、自己価値が劣っているという考えが芽生えることがあります。 このような状況では、自己否定感や劣等感が強化され、自身のポテンシャルや能力を過小評価する傾向が生まれてしまいます。その結果、自信を失い、挫折感や不安を抱えることでストレスが蓄積されていくことも考えられます。

自己肯定感を高めるために大切なのは、他人との比較ではなく、自分自身との対話です。 自己肯定感を高めるためには、まず自分の強みや弱みを客観的に認識することが重要です。自分には他人とは異なる独自の価値があり、自分の長所や短所を正直に受け入れることで、他人との比較から解放されることができます。自分を知ることによって、他人との比較をする必要がないことに気づき、自信を持つことができます。


また、他人と比較することが習慣化している場合、他者との比較を避けるために、自分と他人を対立軸ではなく、共存軸で考えることが大切です。他人と自分を対立させるのではなく、お互いに異なる魅力を持つ存在として認識することで、他人との比較から解放され、自己肯定感を高めることができます。

さらに、他人との比較から解放されるためには、自分を客観的に見つめることに加えて、他人との比較によって生じるネガティブな感情に向き合うことも重要です。他人と比べて劣ったと感じたり、優位だと感じたりする感情は自己肯定感を低下させる要因となります。そのような感情に向き合い、自分を受け入れることで、他人との比較から解放され、自己肯定感を高めることができます。


また、自分の目標や価値観を明確にすることも大切です。

他人と比較することで何を得たいのか、何を目指しているのかを再確認し、自分だけの目標や価値観を見つけることで、他人との比較から解放され、自分のペースで前進する自信を持つことができます。 さらに、過去の自分との比較ではなく、自分の成長や進歩を見つけることも重要です。過去の自分と比較することで、どれだけ成長したか、どれだけ進歩したかを振り返り、自分の努力や成果を感謝することで、自己評価を高め、他人との比較からの解放につなげることができます。

さらに、他人と比較しやすいSNSなどの情報に振り回されず、自分の時間やエネルギーを自分の成長ややりたいことに集中することも重要です。他人の成功や幸せを見て、焦りや不安を感じることはあるかもしれませんが、そのような感情に振り回されるのではなく、自分の目標に向かって着実に進むことを心がけることで、他人との比較から解放され、自分のペースで前進することができます。


日本の労働環境と生きづらさで氷河期世代とZ世代は共闘できるはず

近年、日本の労働環境に関する問題が取りざたされています。

これらは、氷河期世代 ゆとり世代 Z世代に共通する課題ですので、本来は対立するのではなく、改善のために共闘できるはずなのです。


日本は、労働時間の長さ、過労死の問題、ワーク・ライフ・バランスの乖離など、様々な課題が存在し、多くの人々が仕事やキャリアを通じて生じる問題に直面しています。 日本の労働環境は、早朝から深夜まで働くことが当たり前とされ、労働者の負担が非常に重いと言われています。これにより、多くの労働者が過労やストレスに悩まされ、心身の健康を害するケースも後を絶ちません。また、長時間労働が当たり前とされる文化が根付いているため、労働者が有給休暇を取ることが難しい現状もあります。

このような労働環境の厳しさは、人々の生活にも深い影響を及ぼしています。家庭との時間が削られ、趣味や余暇を楽しむ時間が取れないといった問題が生じることで、仕事やキャリアだけに一身を捧げることができず、人々の生きづらさを増幅させているのです。

また、働き方改革が進められている中で、労働環境の改善が求められています。しかし、企業や社会全体の効果的な対策が取られず、なかなか改善が進まない現状があります。労働者が安心して働き、充実した暮らしを送るためには、制度や環境の改善が必要不可欠であると言えるでしょう。

さらに、労働環境の改善だけでなく、働く人々自身も自己管理やワーク・ライフ・バランスの取り方を見直す必要があります。労働者自身が自らの働き方を見直し、適切な休息や生活リズムを整えることで、仕事やキャリアに対するストレスを軽減し、より充実した暮らしを手に入れるきっかけとなるのです。

今後も労働環境の改善に向けた取り組みが求められている中、氷河期世代・ゆとり世代・Z世代の全員が協力し、次のα世代のためにより良い未来を切り拓くための努力を惜しまず続けていくことが重要です。


氷河期世代からZ世代までの世代間の溝が広がっていると言われていますが、これはそれぞれの世代が持つバックグラウンドや環境の違いからくるもので、お互いの理解が不足していることが要因です。

しかし、この溝を埋めるためには、双方が相互理解を深めることが重要です。 まず、氷河期世代とZ世代といった異なる世代間での意識のズレを埋めるためには、コミュニケーションが不可欠です。お互いの考えや背景を理解し合うために、率直な対話を促進することが重要です。オンラインでも対面でも、気軽に話し合える場を提供することで、世代間の溝を少しずつ埋めていくことができるでしょう。

さらに、異なる世代同士が共通の興味や関心を持つ機会を増やすことも効果的です。例えば、趣味やスポーツ、音楽、映画など、世代を超えて楽しめるコンテンツやイベントを通じて、お互いの共通点を見つけることができます。こうした共通の経験を通じて、相互理解を深めることができるでしょう。

さらに、氷河期世代からZ世代までの間で、お互いの特徴や強みを認め合うことも大切です。年齢や世代に関係なく、それぞれが持つ知識や経験、価値観を尊重し合うことで、世代間の溝を埋める土台が築かれるでしょう。相手の視点を受け入れる姿勢が、より良い関係を築くためのカギとなります。

また、教育やメディアの役割も大きいです。分断を煽るようなコンテンツではなく、氷河期世代からZ世代までをつなぐ懸け橋となる情報発信や教育プログラムが重要です。世代を超えた理解と共感を促すためには、世代間の交流を促進する教育プログラムやメディアコンテンツが必要不可欠です。

世代間の溝を埋めるためには、氷河期世代とZ世代がお互いを尊重し、理解し合う姿勢が欠かせません。コミュニケーションを通じて、共通の興味を持ち、お互いの特徴や強みを認め合い、教育やメディアを通じて世代を超えた理解を深めていくことが不可欠です。

世代間の溝を埋め、新たな価値観や視点を取り入れることで、より豊かな社会が築かれることでしょう。今後も世代を超えた交流を促進し、お互いを尊重し合うことで、より良い未来を築いていくための努力を続けていきましょう。


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