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こんな本を読んだ 『ペルソナ』『脳の闇』
比較的最近読んだ本の感想を、書下ろしで投稿しています。古い本が多いです。『安っさんのこんな本を読んだ』というマガジンにまとめます。
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『ペルソナ』『脳の闇』
中野信子の『ペルソナ』『脳の闇』という本を読みました。-
中野信子さんは、脳科学者。東日本国際大学教授。東京大学工学部卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。
すごい肩書ですが、TVなどでのご活躍を見ると、そんなそぶりを見せない、フランクなお人柄のようにお見受けします。
この2冊、少し前の本ですが、その後の著書を見ると、ひとつの転換点に思えます。
『ペルソナ』は、自伝的な本です。
中野さんは幼いころから、自分の振る舞いが周囲と異なることに気が付いておりながら、それがなぜなのわからない。このままでは将来周囲と良好な関係を築いていくことができない。そのためにはどうすればよいかと考えたところから、脳の研究を始めたそうです。
自分が周囲と違っていると感じる人は、まま居ると思います。それが脳の方に行ってしまうのが中野さんたる由縁です。
本書は、ある意味、中野さんがそれまで生きてきた時間を吐き出し、新しい一歩を踏み出したものと言えるのではないでしょうか。
『脳の闇』は、とかく無意識や情動に流され、不安にさいなまれる私たちの「脳の闇」を解き明かすという本。『ペルソナ』と重なる部分も多いのですが、「正義中毒」「健康という病」など、やっかいな脳の暴走などをあげていきます。
いずれの本も、脳の深い闇をあきらかにしてくれるという意味で、興味のある人にはオススメです。
中野さんは、これより後、「賢くしなやかに生きる」や「感情に振り回されない」など、やっかいな脳となかよくつきあっていく方法を述べた本を多く出すようになっています。
ところで、児玉清さんの本にこんな言葉がありました。
人は誰でも心の闇を持つ。いや人は誰もが心に傷を持つ。生きるのはナマやさしいもんじゃない。人は幾つもの傷を受けながら生きていかざるを得ない。
人間は誰もが自分の心次第で何者にもなり得るということ。また、何でもできるということなのだとろう。
脳と心が密接な関係にあるとすれば、脳の闇は心の傷ととらえることもできる。傷はいやすこともできれば、悪に陥ることもあれば破滅することもある、そんなやるせないものでもある。
そんなとこかなー。
長くなってすみません。
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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。
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