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古い椅子 2

人生の 長い旅路に 歩き疲れた時 

少しの間 腰掛けられたら 

どんなに嬉しいことでしょう。



この詩集は 

その時だけの古びた椅子のようです。


そして 心優しい友よ

私は あなたにこう言いました


「どうぞ腰掛けて、しばらくの間 休んでください。」


それでも友よ

詩の世界に 長居もまた不要です。

私も ただの軋む古い椅子なのです。


あなたの疲れが 多少でも癒えたなら 

どうぞ 立ち上がって 目の前の 

あなた自身の旅路を進んでください。


しかし もう少し 腰掛けていたいなら 

それもまた あなた次第 自由なのです。 



-詩の世界は 夢の世界。

時は止まり 場面は変わります。


その歪みがあなたにとって 

心地良いものとなりますように。


そして あなたが戻ってきた時に 

その足取りが

ふわっ と軽くなりますように。 


※ この詩集の目的である 一時の安らぎを念頭に書いています。




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