異次元緩和終了後の円の価値はどうなる!?
2013年から11年間も続けられた異次元緩和政策はいったいなんだったのだろうか?インフレ率2%を目標にしての政策だったが11年の歳月をかけても効果は見られず、今は戦争などが引き金で物価高に見舞われている。
経済の専門家ではないけれど、今後の円というお金の価値がどうなるか心配で、自分なりに考えてみた。
お金はあくまでも道具でしかない
お金そのものにはなんの価値もない。皆がお金で買いたい物が変えると信じているから価値があって、超インフレなどで価値が下がればただの紙くず同然となる。
皆が信用・信認しているから経済活動の道具(ツール)としてお金は役立つ。
その信用・信認が日本円に対して続くのか、とても心配です。なぜなら財政赤字で際限なく赤字国債が発行され、政治家の誰一人それに対する政策を打ち出していないからです。
異次元緩和政策で今の日銀はどうなっているのか!?
令和5年の日銀の貸借対照表の資産の部の国債残高は586兆円、負債の部の当座預金は561兆円です。
この当座預金の負債はほとんどが国債の買い入れによって増加しています。
日銀が国債を買ったことで銀行の当座預金には投資などに使い切れていないお金が眠っています。
このお金は、今後はいつ引き出され、どこに使われるのでしようか?
マネタリーベースがこんなに増えていた!
マネタリーベースとは
だそうです。
そのマネタリーベースの推移は
このサイトによると、2013年4月の異次元金融緩和を皮切りに急増しているということです。
日銀のデータによると2024年12月時点のマネタリーベースは674兆円、銀行当座預金が532兆円となっています。
2013年4月の時点では約150兆円だったそうですから異次元緩和政策によって11年間で520兆円以上マネタリーベースが増えている異常な状態です。
使われていないお金はどこに向かうのか?
11年間もの長い間、日銀は国債を市場から買い入れてマネタリーベースをとてつもない額に増やした。
早い話がお金をじゃぶじゃぶ市場に流したのです。そして今はそのお金は使われずに銀行の当座預金として眠っているのです。
これから正常化に向かうとしても、当座預金として眠っているお金はどう使われるのでしょうか。
私には分かりませんが、一つだけはっきりしていることはお金の価値が下がるだろうと言うことです。
現に物価高は始まっており貨幣価値は下がっています。この物価高は異次元緩和政策に依るものではないですが、今後はこの当座預金にあるお金が物価高を加速するのではないかと個人的には心配しています。