二の腕について
皆さま、二の腕は鍛えていますか?
二の腕の筋肉は、腕の運動だけでなく、歩く時にも活躍する筋肉です。
二の腕の筋肉を強化することは、転倒予防にもつながると言われています。
今回は、この「二の腕」の役割と鍛え方をご紹介します。
二の腕とは?
「二の腕」とは、肩から肘までの部位のことです。医学的には「上腕(じょうわん)」と言います。
①上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)・・・肘を曲げる働きをします
②上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)・・・肘を伸ばす働きをします
肘に対して反対の働きをする2つの筋肉ですが、お互いに助け合っています(拮抗筋/きっこうきん)。
例えば、上腕二頭筋を使って肘を曲げる時、上腕三頭筋は関節に急激な負担がかからないように筋肉をほど良く緊張させ、支えとなります。そのことで、動きの速さや力の掛かり具合を調整しています。
二の腕を使う生活動作
肘の曲げ伸ばしを必要とする動作と、上体を支える動作で活躍します。
二の腕と歩行
歩く時に腕を振る動きには、肩・腕の筋肉と協力して、二の腕の筋肉が使われます。
腕を振って歩くと、良いことがたくさん!
※腕を振り過ぎると、かえって歩く時のバランスを崩すことがありますので、バランスが崩れない程度に、ほどほどに腕を振りましょう!
1. 歩く時の身体の軸が安定
歩く時、足を前に運ぶ動きにつられて、身体の軸は揺れます。
腕を振ることで、足を前に運んだ時の全身の反動を抑えることができます。
2. 足を前に運びやすくなる
歩く時、腕の振りと足の運びは、振り子運動のように連動しています。
腕を振ることで、足を前に運びやすくなるため、歩幅も広がります。
→歩行がより一層安定!
3. 全身の血流が促進
腕を振ることで上半身の血流も促され、歩行による下半身の血流も加わり、全身の巡りが良くなります。
上半身の血流促進は、脳につながる血管が近いことから、脳循環にもつながります。脳疲労も取れやすくなるそうです。
→認知症予防も期待されます!
二の腕を鍛える運動
準備運動
[肩・胸・肘をストレッチ]
組んだ手を裏返して、上方向に伸ばします。
二の腕の回旋運動
[二の腕を外方向に回す運動]
肘を曲げて、外方向に腕を回します。
肘を曲げる運動
[上腕二頭筋を強化!]
ご自分で抵抗を掛けながら、肘を曲げます。
肘を伸ばして引く運動
[上腕三頭筋を強化!]
肘を伸ばして後ろ向きに握りこぶしを作り、背中側で近づけます。
ヒューマンライフケアが全国で運営するデイサービス(通所介護施設)では、ご利用者様へ上記の運動をご紹介する「機能訓練コラム」ツールを月替りでお渡ししています。
施設見学・ご利用相談も随時受け付けておりますので、ぜひお近くの施設へお問合せください!
※本ページの掲載内容(文章、画像、映像、音声など)の一部および全てについては、複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます。
*The secondary use of any part or all of the contents of this page (text, images, video, audio, etc.), including reproduction, duplication, reprinting, conversion, editing, modification, sale, transmission, broadcasting, distribution, lending, translation, and alteration, is strictly prohibited.
Copyright© Human Life Care Co., Ltd. All Rights reserved.