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手首の痛みと対策

日々の生活で物を持ったり、身体を支えたりと、大活躍の手首。
手首の関節は日々動かす機会が多いため、使いすぎてしまい、痛みを生じやすくもあります。
今回は、この大切な手首についてご紹介いたします。

手首の構造と動き

机の上に、右手の手のひらを下向きにして置きながらご覧ください。

手首の構造

手首の関節は、このようにたくさんの骨や神経で構成されています。

手首の動き

手首は、左右前後の動きをします。

手首の痛み

手首の痛みの中でも多い、使い過ぎによる痛みの2つをご紹介します。

腱鞘炎

手首は、多くの腱・神経・血管の通り道です。
これらは、硬い骨などと擦れるのを防ぐために、「腱鞘(けんしょう)」という筒状の組織で包まれ、保護されています。
日々の日常動作で使い過ぎてしまうことが多い手首。
使い過ぎにより腱鞘が炎症を起こすと「腱鞘炎」となり、痛みにつながります。特に親指は使う場面が多いため、腱鞘炎を起こしやすいと言われています。

三角線維軟骨複合体 損傷

手首の小指側は、骨と骨の間が広く開いているため、軟骨や靭帯により補強されています。これは三角線維軟骨複合体と呼ばれ、手首のクッションのような働きをしています。
ここに過度な負担が掛かり、軟骨や靭帯が傷ついてしまうと「三角線維軟骨複合体 損傷」となり、小指側の痛みにつながります。

手首の痛み対策

【注意】痛みが強い時には病院を受診いただき、状態に合わせご対応いただくのが安全です

手首は、曲がる角度が強くなるほど負担が掛かりやすい関節です。曲がる角度に気をつけて過ごしましょう。

動作の中で手を突く時

起き上がり、立ち上がり、動作時に体を支える時 …など

パソコンのキーボード操作

重い物を持つ時

痛みが出た時は…

◯ 痛む手首を冷やしましょう
◯ 安静にして、手首を休めましょう
◯ サポーターで、手首を保護しましょう

手首のおすすめ運動

【注意】心配な点がある方は、主治医にご確認の上参考にしてください。

手首の痛みを予防するには、手首から神経でつながっている首や肩の状態を整えておくことが大切です。
そして、腕の筋肉と手首を柔らかくしておくことで関節への負担軽減が期待されます。

肩ほぐし体操

① 肘を肩の高さに上げて、こぶしを胸の前で構える
② 肘と肩を後ろに引いて、5秒間保つ
③ 肘を伸ばしながら、両手を前へ突き出す


腕の筋肉のストレッチ

① 手首を反らす
② 手首を曲げる


手首の柔軟体操

① 組んだ手を、左右に倒します(交互に10回)
② 手首を、ぶらぶらさせます(10秒間ほど)


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