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詩学 5、心の声 6、まとめ(詩)「芸術の書 断片」

5、心の声


 心の声ということで、何を言うかというと、詩は心の声であるという事です。心は心を知るのです。人は心を求めています。心ある言葉を求めています。心の声はその人の本心であります。それを正直に表現します。詩は嘘をつきません。どんなに取り繕うとも嘘ができません。かえって取り繕う事がなにかの心理状態になっていると思います。

 人は心の声を求めています。心のふるさとを求めています。感動を求めています。感動は詩の言い知れぬ言葉から出ます。

 詩は心で見た情景です。外界から見た世界を心が感性でもって感じ取り、音楽を用いて詩を語ります。音楽とは、詩の言葉の選び方と、配置のしかたであります。韻を踏むことを詩の音楽と言います。それは、詩の音楽は、心の波長であり念波であり、心の音です。

そして、世界であります。

 心は、神と通じています。諸天の神々、天使たちの力が影響するのが心であるということです。

 言葉によって表現します。

 それは正直でいいのです。

 本心が出てしまいます。その詩人の人生観が100%出てしまいます。なので、心の汚れている人は出してくのが嫌いになるかもしれません。しかし、たとえ心が真っ黒でもそれを表現して、真摯に人生を生きる事です。そのように表現し、自らの心を表現した時、浄化されるのです。詩の執筆、表現によってそのことが浄化していくのです。それはなぜかというと、心を自分の内にあるしこりを出して行く事、開放していくことで、心に光りが射して来るのです。表現は力が要ります。ペンに力が必要です。それは、詩人としての正直に出して行こうとする詩の力です。素朴なものでもいいのです。詩を書くことにおいて誰かに共感してもらえることがある。どんな経験も無駄なものはないのです。悪も善も愛も、全部、表現していきましょう。誰かがあなたの詩を読んで、私もこのような感情をいだいたことがある。私は一人ではないのだなと思うのです。人間は生命という属性においては、どこの宇宙においても、どんな生命でも通じるものがあります。「愛」の認識そのものが神の生命の根源であり、それはどんな存在に共通する属性なのです。詩は、心の声です。あなたの心の声を聴き、励まされる方もいます。あなたの心が多くの人に共感される人間の経験の記憶になります。表現する事で、あらゆるものが開放して行き、自由になって行きます。そうなると人格においても影響をおよぼすことになるでしょう。かぎりなく自由になったときに、愛が同時に必要であると知るでしょう。先の節で述べた、自由と愛は同じものであると言いました。愛にも自由になって行きましょう。あらゆる鎖は表現と開放によって外されていくでしょう。そして、真っ青なあおい空のようにすがすがしい自由な感覚を覚える事でしょう。そこに、愛もまた発生していくのです。大事なのは、愛と自由を自らの内に生きることおすすめします。愛は、あらゆるものを自由にしていきます。そして自由は表現によって見出される開放です。




6、まとめ(詩)


 本章をしめくくるとして、詩のまとめをしてみようと思います。詩はやはり大事なのが心だということです。心は心を知り、その心はイメージや天上界からのアイディアであることを語ってきました。それが原稿用紙を宇宙として、あらゆる言葉の星や星雲を作って一つの感情の物語を作って行く事を言いました。あと、詩人は自分で書いているということでなく、いろんな諸天の神々、天使たちが影響して、原稿用紙にペンが動く事、ペンが動く時、詩人に天使が入り、詩を書かせていることも言いました。詩人は、自己修養もして、それから自由となって愛を行う人生を生きる事で、愛と自由の者となって、自由な表現が可能になる。人生は愛と自由となって行く道であるともいえるし、詩を通して心を知り芸術を知る。そして、自分が孤独でなく。彼もまた同じ体験をしていたのだという読者や鑑賞者に対する救いとなって行く事。善も悪も超えたところに美がある。光りがある。光りの中は自由であり。光りは神より発光して、すべての生命は光に向かって飛翔していく事。そういう事を言いました。あと、宇宙の根源に対する信仰心が神に向かう光への飛翔である事。それは、詩作をもって、芸術の創作の作業によって飛翔していく事。詩作、芸術制作が、そのまま祈りである。人生観というものを鍛える必要もあります。愛と自由を大事にしていく事。天真爛漫である事、これが対大切なことです。詩は人生観と悟りが100%作品に出てしまいますので、精神修養も大事であります。精神修養は、自分に対する愛と、周囲に対する愛によって可能となりましょう。日本の道徳規範である和を大事にしていきましょう。では、まだ語り足りないのですが、別の章でもいろいろ語ってまいります。

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