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耽美な、あまりに耽美な

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しゅき……ってなった文章たち
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2023年1月の記事一覧

ねえ、後ろ乗せて

ふと思い立って、全速力で走ってみる。
普段の運動不足もたたってすぐに呼吸が浅くなり、鉛を引きずっているかのように自分の身体の質量を感じる。口の中も乾いてきて苦しい。全然気持ち良くない。私は風を切って走るのが好きだと思っていたのに。

いや、違う。私が好きだったのは、安田ミズキが走らせるバイクの後ろに乗って、冷たい風を全身で感じることだった。

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安田ミズキと知り合ったのは学生の頃で、

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今まで生きてきて傷ついたこと②③

今まで生きてきて傷ついたこと①が長くなってしまったので、②と③はなるべく短く書こうと思います。

今まで生きてきて傷ついたこと② -優しさの思い上がり
子どもにありがちなのかもしれないが、私は幼少期の頃、神なのか内なる世間の目なのかは分からないが何者かが私の思考や言動を四六時中監視していて、悪いことをするといつか必ず罰せられると信じており、「人に優しくする」というのを行動原理としていた。

私が通

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檸檬爆弾

檸檬爆弾

いつも穏やかに微笑んでいて、ふわふわしている可愛い女の子って苦手だ。

ただ心を開かれていないだけだけど、そういう女の子たちは何を考えているか読めなくてどう接したらいいか分からないし、他の人にちょっとナメた態度をとられても気づかない素振りで、無関係の私がなんだか罪悪感を持ってしまって、落ち着かない。大学生の頃の私はこう考えていて、"ふわふわした可愛い女の子"であるところの桜先輩が苦手だった。

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献辞 -桜貝の便箋に向かう少女に捧ぐ

献辞を読むのがたまらなく好きだ。
例えば、『星の王子さま』のもの。これは献辞の中でも有名で、覚えていて好きだという人も多いんじゃないかと思う。

献辞ではないが、最近だと謝辞の中の下記文章にノックアウトされた。

私は「誰かのために書かれた文章」が好きだ。作者の気持ちとか、2人の間にあった関係だとかが、まるで自分の側に柔らかく暖かいかたまりとして存在するかのように感じられるから。そして不特定多数の

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