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奄美旅録【最終回】しまっちゅが集うお酒・グルメ・自然が楽しめるスポットを紹介!

さて、2ヶ月に渡ってマイペースにお伝えしてきた奄美大島の旅録。

最終章は、現地で食べたグルメや酒屋さん、自然スポットなど、巡った場所を紹介します。

ぶらっとのんびり歩ける時間は半日程度でしたし、初訪問で奄美Lv.1の自分が「おすすめ!」なんて言うのもおこがましいのですが、初訪問なりの視点でお伝えできる部分もあると思います笑

奄美の海鮮が存分に楽しめる居酒屋や角打ちできる酒屋さん、奄美の街並みが一望できる絶景の公園などなど。美味しかったし楽しかった!そう素直に感じた思いが、みなさんにも伝われば幸いです。

呑兵衛必見!奄美の酒スポット

僕は酒を専門としておりますので、まずは酒スポットからまとめていきます!

ちなみに僕らが行った場所は、奄美の名瀬という場所なのでその周辺の情報中心となります。

港に限定されてしまっているので小さく見えますが奄美大島の北西部周辺です。

酒屋まえかわ

黒糖焼酎が壁一面にずらーーーっと大量に並んでいる、名瀬の酒屋さん。焼酎だけでなく、ワインや日本酒、ビールなどさまざまなお酒を購入できます。

酒屋まえかわさん、実は奄美でイベントを開催する計画が全くないときからフォローしていました。

なぜかというと、僕がお世話になった熊澤酒造の天青や湘南ビールを置いているのです!

なぜ湘南のお酒が奄美に?!と驚いて、即フォローしておりました。

まさかこうして酒屋まえかわさんに直接訪問できる日が来るとは夢にも思っていませんでした。これも縁ですよね!

角打ちも可!近所にあったら通ってます。

店主さんと息子さん、お二人ともちょうどお店にいらっしゃって、直接お話させていただきました。物腰柔らかで温かく、とても話しやすいお二人でした!

「この後、富田酒造場さんへ行く」とお伝えしたら、黒糖焼酎のことを資料を見せていただきながら丁寧に教えていただき、お陰様で富田酒造場の見学がより有意義なものとなりました。ありがとうございました!

お土産に黒糖焼酎を買おうと思っていたので「ハイボールで楽しめる黒糖焼酎が欲しいです!」と聞いたらおすすめの銘柄を教えてくれました。

いくつかのおすすめの中から選んだのが「長雲 一番橋」。

割っても黒糖の風味がしっかり感じられる」と前川さん。

なぜ黒糖の風味がしっかりしているかというと、通常は黒糖を蒸気などの熱で溶かすのに対して、長雲はなんと水で溶かしているらしい!

「ん?そんな違うの?」って思われるかもしれませんが、想像してみてください。水で砂糖溶かすのって結構大変ですよね。黒糖が大量になれば、さらに大変な重労働。

そもそも、なぜ水なのか?それは、黒糖を熱で溶かすと黒糖が本来持つ風味も一緒に蒸発して弱くなってしまうから(って、得意げに書いてますがお聞きしたままを書いてます笑

他におすすめしてくれた龍宮と悩んだのですが、このあと直接見学する予定だったので敢えて違う銘柄を選びました。

酒屋まえかわさんでお話を聞いて「黒糖焼酎、面白いなぁ」と素直に思えました。僕にとって、黒糖焼酎の面白さを教えてくれた場所のひとつです。感謝、感謝、感謝!角打ちもしたかったなー。

奄美麦酒醸造所

こちらは奄美で唯一のクラフトビール醸造所。その場で作りたての奄美ビアを楽しむことができるのはもちろん、コワーキングスペース、レストラン、お土産の購入などさまざまな用途で利用ができます。

https://amamibrewpub.jp/

ぷらっと歩いていたらこんなのぼりが・・・これは入るでしょう!
広々とした店内。Wi-Fi完備でリモートワークにも活用できます。
店内に醸造場。テンション上がります!

店員さんがとてもフランクな方で話していたら「中、見てみます?」と嬉しいご提案が!

ビールの製造機はあまり詳しくないのですが、お言葉に甘えて見学させていただきました。

とても綺麗な醸造所!タンクはコンパクトでまさにマイクロブルワリー。
ここで作られているビールが呑めると思うとワクワクしますね。

実はやらねばならない仕事があったのですが、これは飲まないわけにいきません(確信犯

こちらは奄美唯一のクラフトビール醸造所だけあって、長命草や黒糖、マンゴーなど奄美の食材を原料にしたビール作りをされています。

どれも個性が際立っていて、美味しかったです!特に、ハブを原料としたビールは10度もあってパンチがあり、印象に残っています。

飲み比べセット。個性豊かな3種、自分で選ぶことができます!

店員さんといろいろお話する中で、実は中国酒の本を出版したという話をしたら、なんとInstagramに動画で出演してしまいました・・・!全くそんなつもりもなかったのですが。。。

ビールのみならず、お酒好きの皆さん、ぜひぜひ現地のクラフトビールをお楽しみください!

富田酒造場

奄美でも珍しい全量甕仕込みで黒糖焼酎を作る富田酒造場。

「龍宮」は黒糖焼酎を代表するブランドのひとつで、黒糖のコクだけでなく、パンチの効いたアタックと余韻が特徴的。

街中にあってアクセス抜群!酒蔵見学は1000円でお願いすることができます。

詳細は前回まとめたのでここでは省略いたします。黒糖焼酎の作り方や歴史などについて、ご興味ある方はぜひご参考ください!

奄美しまっちゅ御用達!グルメスポット

現地の食事は、宿泊先の朝食以外はLiving AMAMIの矢吹さんがおすすめの場所へ連れて行ってくれました。

現地を知らない僕たちだけでは到底行けないようなお店ばかりで、美味しかったし楽しかった!

お腹も心もいっぱいになり、グルメに関してもいい思い出を残すことができました。

というわけで、訪問した飲食店を紹介します。

ひさ倉

ひさ倉は鶏飯が食べられる人気の定食屋さん。

鶏飯(けいはん)とは、奄美大島の名物料理。僕もここで初めて鶏飯の存在を知りました。

料理の詳細については、農林水産省のHPに詳しく解説が掲載されていたので抜粋させていただきます。

「鶏飯」は、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、みかんの皮などを、白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる、奄美地域を代表する郷土料理である。

かつて、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代、鹿児島本土からやってくる役人たちの威圧的な態度を少しでも和らげるためにつくられたのがはじまりだといわれる。当時、非常に貴重なものであった鶏を余すことなく使ってつくった「鶏飯」で役人たちをもてなしたという。また、このころはまだスープをかける風習はなく、鶏の炊き込みごはん風にして食べていた。昭和に入ってから鶏ガラのスープをかけて食べるアレンジが浸透し、いまではそれが一般的となっている。

農林水産省「うちの郷土料理」より

いわゆる、奄美版のお茶漬け的な料理ですね。

今回行かせていただいた「ひさ倉」は鶏飯の有名店とのことで、著名人のサインもずらりと並んでいました。とても広々とした定食屋さんといった店内。

初日のランチですが、ここで奄美に来たんだなぁと強く実感しました。なんとなく。
誰かよくわからないけど(笑)サインたくさん!
こちらを読めば鶏飯初心者でも安心!
これが・・・
こう!鶏飯完成!美味しそうでしょ?美味しいんです笑

鶏飯の具は、鶏肉、卵、紅生姜、椎茸、青パパイヤ、干たんかんなどなど。

美味しかった!あまり見ない食材の組み合わせだと思いますが、これが絶妙なバランスを生み出しているのです!

ご飯とスープはおかわり自由。スープは優しい味わいだけどしっかり旨みが感じられるので、ご飯とスープだけでも美味しい!「いつもご飯とスープを延々と食べてます」と矢吹さん。わかる。

たんかんは、奄美名産の柑橘。収穫時期は2月〜3月のみという希少なフルーツ。このときは1月だったので、フレッシュなたんかんと出会うことはできませんでした。残念!でもこのドライたんかんを粉末にしたものが、香りや味わいを爽やかにしていて、いいアクセントでした。

ついでに鶏刺しも。これはもういつもなら酒コースなのですが「まだこれから仕込みがあるからダメ!」とシェフに言われて、泣く泣く我慢。。。美味しかったから余計に泣いた。。。

鶏飯、奄美へ行ったらぜひぜひ食べてみてください!


あまみの魚たち

奄美初日。イベント会場のLiving AMAMIで翌日の仕込みを終えたあとの夕飯がこちら。

暗ーーーい夜道を歩いて歩いて歩いて、静かーーーーで閑静な住宅街の中にあります。奄美の海鮮が楽しめる、完全予約制の居酒屋さん。

シンプルで、奄美初心者にとってそそられるネーミング。


日本酒、好きです。

外観の佇まいとは裏腹に、入ってみると満席で賑わっているじゃありませんか!まさに奄美の酒好きが集う場所。

料理は6,800円(税込)の「あまみ浪漫コース」。店主自ら市場で買い付けた魚をたっぷり堪能できます。

さすが、黒糖焼酎が充実した酒ラインナップ!
さすが!知らない魚がたくさん!
1品目でもう日本酒が欲しくなりました。
車海老!頭からガブリ!
この提供スタイル、黄酒も学んだ方がいいと思います笑
白子と白飯の相性、ビッタシでした!
「イベント前日だから軽くね」って言ってたけど議論白熱、酒量止まらず。

最っ高の奄美初日でした。。

最後は大将も出てきていただいて、ご挨拶も含めいろいろなお話をさせていただきました。有意義!

いやはや、イベント前日にして、呑みすぎましたね。。。美味しかったし、居心地もよかったです。ありがとうございました!

味の銀海

イベント当日。麻婆ランチを提供した後に行った場所です。とても昭和館漂う定食屋さん。

「自家製麺」の文字に惹かれて、つけ麺を注文しました。麺がもちもちっとしていてボリュームもあり、食べ応えあり!

お腹いっぱいになった帰り際、店主さんと思しき方がレジの前にいらっしゃいました。

棚に何かを漬けているであろう酒がありました。

「これ何ですか?」と話しかけてみたら「これ?失敗作。まずいぞ?」と言いながらもなぜかそこから話が盛り上がって、なんと試飲させてくれました!

不味くはないけど、薬酒っぽい感じで不思議な味でした笑

※動画で撮影したため写真が無くてすみません

店主さん、黒糖焼酎を美味しく楽しむためにいろいろ追求されていて、「これも飲んでみる?」と別の棚からもいろいろと出してくれました笑

一見貫禄のある店主さんでしたが、気さくで個性爆発で面白い方でした。なぜか「あんた、うみっちゅ(島の人)だろ?」と言われました。2日目にして奄美大島に溶け込めたってことで。。。

小料理ひろの

イベントを終えた夜、疲労困憊・・・ぐったりした身体で向かったお店がこちら。

このあたりは鹿児島県内でも有数の歓楽街らしいです。
ででん!この佇まい、素敵です。そして張り紙の晩酌セット、やばくないですか?
こぞって吸い込まれてゆくーーー!

店内はカウンターと座敷席のみでコンパクト。スナックのような雰囲気に近いですが、料理やお酒はしっかりあって、まさに居酒屋。店主さんがお一人で切り盛りされています。

ディナーイベントはフロアにいてずっと喋り通しかつ、銀海からずっと何も飲食していなかったもので(ご提供する黄酒の試飲以外)、お腹ペッコペコ、喉はカラカラ。。。

そんな中で、乾杯のビール、黒糖焼酎、そして奄美の魚の天ぷらが五臓六腑に沁み渡りました。。。(その割に魚の名前を忘れてしまいました汗

魚の弾力と絶妙な塩味。イベントの達成感も相まって、思い出深い一品となりました。

やっぱり仕事のあとの一杯に勝る酒はありませんね。シェフ曰く「いつも以上に旨い、旨いって言いながら食べてた」らしいです笑 それをさっ引いても美味しかった!

このときに食べた料理や呑んだ酒、空間は、とても印象に残っています。

味竹ラーメン

3日目、富田酒造場さんを見学したあとのランチがこちら。地元で人気!というラーメン屋さんです。


コスパいいですね!もちろん(?)チャーシューメン!
肉厚濃厚なチャーシュー、美味しかったです!

麺は中太!こちらのラーメンもまたボリュームあって、お腹パンパン。。。でもそんなに見た目ほどこってりしすぎてなくて、美味しかったです!

黒糖焼酎からのラーメン、というDEBU & 呑兵衛ルーティンを明るい内から済ませられて幸せでした。笑

ゆっくり楽しみたい!自然スポット

イベントを終えた3日目から4日目にかけて、奄美の空気をゆっくり楽しめる時間も作ることができました。

奄美の南にある加計呂麻島にも行ってきたので、その模様も記録しておきます。

おがみ山公園

酒屋まえかわの店主さんにおすすめされた場所です。名瀬の街が一望できる絶景ポイントがあるとのことで、散歩がてら行ってきました!

酒屋まえかわの前より。奥にあるあの山が目的地です!
10分ほど歩きますが、だんだん山が近づいてくるのが楽しい!
山って思ってたから、こんなキャッチーな案内板は予想外でした。ちゃんと公園。
ここからが意外と大変でした。涼しいけど汗かいた笑
えええ!?!?こわっ!
鳥よりハブが気になっていました。。。
もう少し!すれ違う方と挨拶しながら、頂上へ。
キター!!!

頂上にベンチがあるのですが「・・・あれ?!」と声をかけてくれた方がいて、なんと前日のイベントに参加してくれた方でした笑 世界は狭い。ゆったりお話しながら、至福のひとときを過ごしました。

汗ばみつつ、ぼーーーーーーっとしました。気持ちよかった〜〜

お散歩好きな方は、ぜひ!

加計呂麻島(かけろまじま)

奄美3日目の夜は、加計呂麻島で一泊することになっていました。奄美大島の港からフェリーで1時間ほど南下すると到着します。

港自体、久しぶり。晴れて何より!
すばらしい。ずっと無言で外にいました。たまにイルカが出没するらしい。
加計呂麻島が!
フェリーから車移動の途中、降車。
くぐるでしょここは!その先には・・・
でーーーーん
映画に出てきそうなプライベートビーチでした。ずっといられる。

このあと、現地のジビエ協会の方々も交えてLiving AMAMI 別邸(本館?)にてホームパーティが開催され、はっちゃけるほど楽しい宴会となったのですが、プライベートな会なので非公開にしておきます(というか公開できない映像も笑)

ジビエ、海鮮料理、腐乳などのおつまみから、黄酒やクラフトSAKE、秘蔵の黒糖焼酎にワインなどもうごちゃまぜ!

楽しすぎました。そして僕は早々寝落ちしてしまいました。。

ハンモックの上から。


レアな黒糖焼酎たちも登場!
黄酒、ワイン、クラフトSAKE・・・本当に贅沢な夜でした。
翌朝はバタバタ・・・あと数分遅かったらフェリーに間に合わなかった笑
また外で、ぼーーーーー
僕はこの日の太陽を忘れることはないでしょう。

というわけで、以上、奄美の旅録でした。

もう2ヶ月経過してしまいましたが・・・今振り返っても、思い出深い旅となりました。

イベントにご参加いただいた方への感謝はもちろんですが、今回は飛行機や宿の手配、企画や仕入れ先の確保などなど何から何までLiving AMAMIの矢吹さん、菅野さんにご尽力いただきました。

特に、菅野さんは最終日の宴が深夜3時に終わり、そこから全てを片付けて朝7時過ぎには出発するというハードスケジュールもこなしていただきました。。頭が上がりませんね。。

心から心から、感謝申し上げます。本当に最高の時間でした。ありがとうございました!また行きたい!

ありがっさまりょうたーーー!
富田酒造場の黒糖焼酎たち。じっくり楽しませていただいております!

主に中国酒にまつわる活動に充てさせていただきます。具体的には中国酒関連のイベント開催費や中国酒の研究費、現地への旅費、YouTubeの制作費用などです。お力添えを頂けたら嬉しいです!干杯!