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HSP人嫌いではなく「人疲れ」しやすいだけ「体力の消耗と回復」が鍵! 1人時間で充電を
よく「HSPは人嫌い」「HSPは人間嫌い」という言葉を目にするが、はたしてそうなのだろうか?
人に対して強い関心があるものの、人と関わるとすぐ疲弊。「これこそがHSP気質なのでは?」と感じている。
愛の反対は無関心と言うが、人への関心が薄い人はそもそも人間相手に何も感じないので、心を読みすぎて疲弊したり、共感疲労を起こすことが少ない。
HSP気質の人は、これらとは正反対。わかりすぎたり感じすぎることで疲れてしまうのだ。
会ってから数秒で「今日は、疲労感が出ている」「いつもより目力がない」と分かり「お疲れなのかな?」と色々考えてしまうのが繊細さん。微細な情報をキャッチしすぎるから疲れるのだ。
体力が尽きると、誰でも人と会いたくなるのは当然。その状態が続くと「自分は人嫌いかも?」と感じるかもしれないが、きっと疲労困憊になっているだけなのだろう。
HSP気質の人が、暮らしの質を保つためには、自身の体力が今どれくらいあるかを見極めるのが必須となる。
僕も学生時代、学校に行って帰宅するだけで夕方には体力がゼロになり、倒れ込むように自室のベッドでしばしば寝ていた。
とにかく長時間寝ないと体力が回復しなかったのだ。
長年、自分の気質を見つめて出した結論が
・消耗する場所には行かない
・消耗する人とは会わない
・必ずエネルギー充電のための「ひとり時間」を設ける
ということだった。
生きていると、色々なしがらみがあるので、消耗する場所に赴いたり、消耗する人と合わなければいけないこともある。
そんなときは、時間設定をしておく。
これは誰でもそうだろうが、相性が悪い場所、相性が悪い人には、著しく体力を削がれるものだ。
ゲームであれば、ヒットポイント(HP)のように体力の残量を可視化できるが、現実はそんなにわかりやすくない。
自身の内側に意識を向けて、微細な変化に気づけるようになる訓練が必要だ。
胃腸に疲労が出たり、頭が痛くなったり、声を出そうとしても上手く出せないというのは全て身体的な症状。「そろそろその場を離れた方がいい」「その人から離れた方がいい」という合図なのだ。
「自分が何によってどれだけ消耗するのか?」を掴むには、記録して振り返るしかない。
僕も長年、就寝前に日記を書いており、とりわけ疲弊したことの記録を克明に書くよう意識している。
「次どうすれば、その疲弊を避けれるか、あるいは体力の消耗を減らせるか?」を具体的に考えて実践していくしかない。
人と会いたい、会いたくないというのはコンディションの状態に左右されるので、「今は誰とも会いたくない」という状態に陥る前の対処として、
・体力を消耗させない
・消耗した体力を早めに回復させる
などが重要だ。
体力を保つことができれば、無用な勘ぐりなどもなくなりフラットな状態で人付き合いしやすくなる。