内向性を武器にしたいHSPやINFJは「内省力」を日々鍛えることで、自分軸を作り出せる
かつて「内向的であることがダメなこと」と思われていた時代があった。
僕も内向きな性格を悪いように言われて、悩んだ時期が長かった。
たしかに外向型の方が社交性で、どんどん切り開いていける力を持つのかもしれない。
時代は確実に変化した。
テクノロジーの進化によって、今では内向性を武器に生きていける時代が到来した。
内向的な人は、たくさんの人が集まるワイワイガヤガヤしたな環境で力を出しづらい面がある。
しかし自宅ワークなど、自身のペースで働くことができれば持ち前のポテンシャルを発揮しやすい。
意識が外に向くか、内に向くかは性質であり、比較して優劣を決めるものではない。
内向性を強みにするには、内省力を鍛えることだ。
内省は、反省とはちがいドライに全てを振り返ることを指す。
どちらかといえば反省は「くよくよ悔やみながら省みるような行為」といった印象がある。
一方の内省は「あなたがどう感じ、どう思ったのか?」を深く深く感じ取ることだ。
内省力は誰でも上げられる。
人間には防衛機制という心理的なメカニズムが備わっている。無意識が「それをそのまま感じてはいけない」と働きかけることがある。しかし無意識の作用なので、これを当人が自覚するこは難しい。
防衛機制の合理化が癖づいて、自分の弱さと向き合えず、人を傷つける側に回った人をどれだけ見てきたことか。
内省力が上がると、つらいことをそのまま感じて「今、自分はこれだけつらい思いを抱えているんだ」とストレートに受け取れるようになる。
自分の気持ちを深く掘り下げられるようになると「何にストレスを覚えているのか?」が把握できる。
過度に内向的な人は、気持ちを抑圧しやすい。
飲み込んだ言葉は澱のように心の奥底に溜まり、それが身体的な症状として現れることもある。
内向的なあなたはの強みは、じっくり時間をかけて自分と向き合えることかもしれない。
社会では、瞬発力を求められる状況が多い。しかし内省する際に瞬発力は、むしろ邪魔となる。
すぐに答えを出す必要はない。
あなたがあなたの心とじっくり向き合ったあと、「ああ、そういうことか」と腑に落ちればそれでいい。
もちろん誰かとの比較も必要ない。
日々を内省する習慣がつけば「誰とつきあいどんな仕事をしたいか?」が、より具体的になる。
内向きな性格に悩み続けてきた人ほど、実は高い内省力を有していることがよくあるのだ。