HSPやINFJは「雫の一滴を溜める」ように「地道に自己肯定感を育む」のがおすすめな理由
自己肯定感が低くプライドの高い人が、何か大きな成果を上げたあと、突然尊大になりモンスターのように変容した例をいくつか見たことがある。
本当に自信がある人は、えらぶることもないし傲慢にもならない。
必要以上に大きく見せたがる人ほど、不安や劣等感が大きい。そこが解消されることなく「俺はすごい」「俺は他の人間とはちがう」と思い込んだ瞬間、横柄なモンスターができあがる。
等身大の自分でいられる人は、自信がある人だ。
自分のサイズをわかっているし、そのサイズに満足している。
大きければ大きいほどいいと思い込んでいる人ほど、サイズを偽る。その結果、齟齬ができる。不一致の分だけ、歪みが生じ、結果的に自他を傷つける。
自己肯定感を高めるためには、まず自身の長所と短所をそのまま受け止める自己受容が大事だ。
短所の受け止めに失敗して、自分の好きなところのみにしか目を向けない人をナルシストと呼ぶ。
ナルシストの語源となったナルキッソスは、イケメンに映る角度を熟知しており、特定の自分だけを偏愛する。
しかし鼻毛が出ていたり、排泄をしている自分は自分ではないと決して認めないはずである。つまりナルキッソスにとって美しくない自分は、自分ではない。
自己受容できていない人ほど、条件つきで自他と接しやすい。特定の条件を決めて、自他をジャッジする習慣がある人が親になると、毒親になりやすい。テストで100点をとったときだけ、猫可愛がりする親がまさに「条件つき」という呪いに捉われた親だ。
自己受容ができた人は等身大の自分をしっかり把握し、できることを増やしていく。自分に自信が生まれると、やりたいことが明確になり行動力が上がる。
自己肯定感を妙な形で一気に上げてしまった人は、加害的になるし、マウンティングに明け暮れやすい。こういう人ほど自分を見失っているから、常に不安にさいなまれている。依存症に陥る人も少なくない。
他人軸に傾いている人ほど、他者から「どう見られているか?」が気になる。その結果、賞賛を求めるようになり、生き方がブレる。自分が何をしたいのかが、わからない。
自分軸とは、自分が本当に好きなことを、心から理解しているということ。自分が本当に嫌いなことを、心から理解しているということ。
あなたはあなたでいるだけで意味がある。
今日まで生きてきたあなたを受容することで、今よりさらにできることが増えるだろう。やりたいことが見えてくるだろう。
自己肯定感を上げる行為は、雫の一滴を溜めるように地道なものでいい。
自分をすぐ好きになれなくても、ゆっくり好きになっていけばいい。
あなたは今日のあなたを認めて、できたことできなかったことを受けとめる。
そして「できなかったことが、できるようになるためには具体的に何が必要か?」を洗い出し改善を繰り返す。
そこにジャッジはいらない。
目標を定め、こういった地道な行為を続けることで、あなたの自己肯定感はゆっくりと上がっていくだろう。