言葉がもつ価値。
結婚式の友人代表スピーチを無事に終えることができた。
結果としては、途中で号泣してしまい嗚咽しながらのスピーチではあったものの、納得のいくスピーチをすることができた。
そう思えたのは、これまで十数年のあいだ秘めていた先輩への「憧れ」や「大好き」という気持ちをそのまま伝えることができたからだ。
言葉で、そのままの温度で伝える。
今回の友人代表スピーチで「これはぼくが得意とすることなんだ」と改めて強く感じる事ができた。
同時に、言葉の偉大さというか、無限の可能性にも気づけた瞬間でもあった。
そして、もう1つ心に残ったことがある。
それは全く接点のない新婦側のご両親から「あなたのスピーチを聞いて安心しました。ありがとう。」と言ってもらえたことだ。
「安心したって、何を安心したのか?」
言われた瞬間は、全く分からなかった。でも時間がたつにつれて何となくわかった気がした。
ぼくが先輩に向けた想いを聴き「そんなふうに思ってもらえる人が、うちの娘の旦那さんなんだ。そうか、そんな人なんだな、よかった。」と、そう思ってくれたのかなと。
全く意図していないものではある。だが、ぼくが先輩への感謝とともに、先輩の良さを多くの人に知ってもらいたい、という気持ちはあった。その想いをしっかりくんでくれて、しかも言葉までもらえるという贅沢な経験ができたのだ。
本当に友人代表としてスピーチさせてもらえてよかったし、この感動を感じる感性をもてて良かった。
28年という短い人生ではあるものの、言葉に気持ちを込めて伝えるという練習を毎日のようにしてきた。そして、この28年という歳月が、今の自分の発する言葉たちを生み出している。
28年の「伝える」ということがらの集大成が、今日のスピーチに集約されていたきがする。そしてその集大成に、全力を出しきれたとも言える。
これほど幸せなことはない。本当に幸せだ。
言葉のもつ価値、そして、伝えるということの大切さを心の底から感じ取れた、最高の一日だった。
健太郎さん、本当に結婚おめでとう。そして呼んでくれてありがとう。
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