【映画の感想・レビュー】『碁盤斬り』 :監督:白石和彌/主演:草なぎ剛
観てまいりました。草なぎ剛さん主演『碁盤斬り』
結論。
世界最高峰の演技力をこれでもかと目に焼き付けれる、間違いなく今期No.1の映画でした!
しかし。
ネットでの意見は賛否両論。いや、否の方がやや多い印象がみてとれます。むむむ……
でも、この酷評には訳があると思っていて、それは恐らくですがこの映画を酷評する人の多くは「世界観」を楽しみに、映画を観にいったのではないかなと。
それだときっと「うぅん……」という感じでおわってしまうことでしょう。
みる人によっては、よく分からない碁の勝負が長尺で挟みこまれていることや、殺陣のシーンや時間が非常に少ないことに不満を抱くのも分かります。内容も物凄くシンプルで、捻りはないですからね。
では、どうやったらこの映画『基盤斬り』を存分に楽しめるのか?
お任せ下さい、お伝えいたしましょう。
本作を楽しむ上で、必要なのものはたった1つ。
それは「役者さんの演技を楽しむ心」です。
世界観ではなく演技に注目して欲しいんです。
世界観は、役者さんの演技力を引き立てるために全てがシンプルです。シンプルすぎてなんの捻りもないくらいです。複雑なものは何一つありません。故に、演技が劇的に光って見えるのです。
というか、劇的に光って見えると言いましたが、キャストがそもそも神がかってます。
ざっと書き連ねるのでご覧下さい。錚々たるメンバーなのがお分かりいただけるでしょう。
草彅剛 さん
清原果耶 さん
中川大志 さん
奥野瑛太 さん
音尾琢真 さん
市村正親 さん
斎藤工 さん
小泉今日子 さん
國村隼 さん
etc……
神、集まり過ぎ。
そもそも神がかっているのに、そこに更に世界観の簡素化という合わせ技により、神がより神たる輝きを放てるんですよ。鬼に金棒とはまさにこの事。
この神キャストの限界突破してバフがかかった演技、これを約120分もの間、浴び続けることができるのが本作『碁盤斬り』なのです。
あなたもすべての期待を捨て、世界観を楽しむ純粋な心オンリーで映画館を訪れてみてください。
映画を観終わったあと、あなたはきっと侍になりたくなるでしょう。映画館からそのまま床屋に向かい髪の毛を結い、日本刀を買うことでしょう。
ぼくもそうでした。
ぜひとも、侍仲間を大募集していますので、観てきてください。
待ってます。
侍より。